【短評】"クリーミィな複合パワートレイン" ポルシェ「カイエンS E-ハイブリッド」

Autoblog JP(オートブログ) / 2014年11月29日 19時0分

【短評】"クリーミィな複合パワートレイン" ポルシェ「カイエンS E-ハイブリッド」



フェイスリフトした2015年型ポルシェ「カイエンS E-ハイブリッド」の電気モーターは、オレオ・クッキーでいえばクリームのような存在と思ってみて欲しい。プラグイン・ハイブリッドに進化したこのクロスオーバーには、333psを発揮するスーパーチャージャー付き3.0リッターV6エンジンと、8速ティプトロニックSトランスミッションが搭載されており、その間に95psの電気モーターがサンドイッチされているのだ。クラッチ付きのパワートレインは、エンジンのみ、モーターのみ、そして両者の組み合わせと、状況に応じて切り替えられ、フルタイム4輪駆動システムを介して前後輪に駆動力が配分される。

基本パワートレインを共有するセダンの「パナメーラS E-ハイブリッド」が9.4kWhのバッテリーを搭載しているのに対し、カイエンS E-ハイブリッドはより容量が大きな10.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、モーターのみで最高速度125km/h、最長36kmの距離を走行可能だ。

我々はこのポルシェ最新の低燃費クロスオーバーの米国メディア向け初の試乗会に参加するため、ドイツ・フランクフルトへと飛び、その走りを試してきた。
所感

標準モードでは、このハイブリッドシステムは、特に自分で選択する必要はない。もしバッテリーパックに十分な容量が残っていたら、自動的に電力で走行する(バッテリー残量はインフォテイメントシステムのディスプレイに表示される)。バッテリー残量が尽きる直前まで電力のみで走ると、そこから内燃エンジンが始動して動力源が切り替わる。ただし燃費の悪化を防ぐため、バッテリー残量が最低限の状態にあるとき以外は、エンジンによる再充電は行われない。

極めて重要なのが、センターコンソールに設けられたこのモデル特有の2つのボタンだ。エンジニアたちが言うように、ドライバーは都市部においてEVモードのみで走りたい(ロンドンの中心では渋滞税の支払を避けたい)ことがあるだろうし、郊外の開けた道ではそのためにバッテリーを積極的に充電したいこともあるだろう。そんなときに便利なのがこれらのボタンだ。上側の「E-パワー」ボタンは、完全にEV走行のみのモードに切り替えることができ(もちろん、バッテリーに容量が残っていればの話)、排ガスをまったく出さずに走行できる。下側の「E-チャージ」ボタンを押せば、エンジンが始動し、それと接続されたモーターがジェネレーターの役割を果たしてバッテリーの80%まで約30分で充電できる。ただしマイナス面として、エンジンを駆動と充電の両方に使うため、燃費が20%悪化してしまうことが挙げられる。

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