【試乗記】BMW 330e ハンドルを握る者に圧倒的な『駆け抜ける歓び』を提供してくれる:今井優杏

Autoblog JP(オートブログ) / 2016年12月9日 17時0分

【試乗記】BMW 330e ハンドルを握る者に圧倒的な『駆け抜ける歓び』を提供してくれる:今井優杏


 メチャ速。鬼トルク。そこからもたらされる圧巻のドライビングプレジャーは、これまで経験したことのないほどに異次元の踏み心地だ。試乗中、やたらにニヤニヤしてしまって撮影に困ってしまったくらい。
BMWの基幹モデルである3シリーズのプラグインハイブリッド、330eである。
モタつきの気になる停車状態、つまりアクセルの踏みはじめからギラっと鋭い加速がタイムラグなしに始まる驚異のレスポンスの良さに、思わずウハウハしてしまった。一回この快感を味わっちゃったら内燃機関オンリーモデルには戻れないんじゃないかと、老婆心ながらに心配になってしまうくらい。いやはやさすがBMW、プラグインハイブリッドとてエコ一辺倒で終わらせない。むしろ新しいパワートレーンだからこそ、より走りに忠実に、より基本に忠実に作り込んで来た感すらある。
それくらいにエキサイティング。
ハンドルを握る者には圧倒的なる『駆け抜ける歓び』を提供してくれるのだもの。


 そう、モーターがもたらすタイムラグのない電気的な加速は、大陸続きで日常航続距離の長い欧州よりも、むしろ特に日本のように、信号が多くてストップ&ゴーが連続するような道路環境において、優位性が高いと感じる。


 再加速のたびにいちいちズバっと鮮烈な加速を満喫出来ることにノックアウトされちゃうハイブリッドファンが増加しているという事実は、だから一回でも試乗すれば至極納得の事実だ。


 ここのところ、厳しいCO2排出規制に対応するため、続々と欧州勢がプラグインハイブリッド(以下PHV)車を発表し、市場に投入しているのはご存知の通りなのだけど、エコに邁進しすぎてクルマが面白くなかったら本末転倒。クルマに五月蝿いユーザーは一気に踵を返して販売台数ガタ落ち、なんてことになったらメーカーとしても困る。


 というわけで走りにコンシャスなBMWは、やっぱりBMWらしいPHVを出す必要があったのだろう。同社には様々なPHVシステムがバリエーションとして存在するのだけど、すぐ下に225xeグランドツアラーもあるがために、3シリーズともなれば、格段にユーザーの期待が走りに傾いてくる。それをどんな手で納得させるのか、その至極明快な答えがコレだったとすれば、ドライビングプレジャーまでもをカヴァーするなんてやっぱり走りの演出が上手だなあこの会社は、と恐れ入った。モーターを搭載してさらに、BMWは走りの新たな分野を開拓したんじゃないのかと感じてしまうほどだ。

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