相次ぐ主力退団も…“その翌年”こそ日本ハムの真骨頂

ベースボールキング / 2017年12月15日 11時0分

◆ ポスティング・FAで3人が退団

 ポスティング制度を用いてメジャーリーグを目指していた日本ハム・大谷翔平の移籍先が、ロサンゼルス・エンゼルスに決まった。

 1000人もの地元ファンが詰めかけた入団会見では、「(マイク・トラウトの)背番号27が欲しかった」とユーモアを交えて笑いを誘うなど、ファンの心をガッチリ掴んでみせた日本の怪物。早くも来季の活躍に期待が高まっている。

 しかし、これで大変なのが大谷の“前所属”となる日本ハムだ。日本一の歓喜から一転、今季5位に低迷したチームはこのオフ大谷以外にも2人の選手の移籍が決定している。

 ストッパーの増井浩俊はオリックスへ、扇の要・大野奨太は中日へとFA移籍。ポスティングとFAで同年度に3名もの選手が退団するのは、プロ野球史上初のこと。巻き返しに燃える来季へ向けて、大きな痛手であることは間違いない。


◆ 戦力ダウン⇒優勝!

 しかし、日本ハムの歴史を紐解いてみると、近年は大物選手が移籍しても翌年の順位にはさほど影響が出ていないように思う。

 その代表的な例が、2012年だろう。この年は前年オフにダルビッシュ有がレンジャーズへ移籍。18勝6敗、276奪三振、防御率1.44という圧巻の成績を残した絶対的エースが退団したことで、2位からBクラスへの転落は濃厚という見方が多かった。ところが、栗山英樹監督が就任したチームは大方の予想に反してリーグ制覇。大黒柱を失いながら、頂点に立った。

 ダルビッシュの抜けた2012年だけではない。1981年以来となるリーグ制覇を果たした2006年のオフには、主砲の小笠原道大が巨人へFA移籍。さらに移籍ではないが、チームの顔だった新庄剛志も現役を引退した。それでも、翌年はヒルマン監督の手腕もあってリーグ連覇を達成。北海道が大いに沸いた。


◆ 三遊間を失っても順位はアップ

 2014年のオフには、大引啓次がヤクルトへ、小谷野栄一はオリックスへと移籍。小谷野は故障もあって84試合の出場に留まっていたが、三遊間の主戦を同時に失うという事態が起こった。

 それでも、翌2015年は中島卓也が遊撃のレギュラーの座を獲得し、三塁は新助っ人のブランドン・レアードが我慢の起用の甲斐もあって定着。順位をひとつ上げて2位でフィニッシュした。

 こうした歴史を見ていると、大きなマイナスがあった翌年こそ強さを見せているというのが伝統。エース兼主力打者に正捕手、守護神と実質4人を失うような計算は過去にないとはいえ、そんなピンチの時こそチーム一丸で乗り越えてきた。

 ドラフト1位で入団してくる清宮幸太郎をはじめ、楽しみな若手の多いチーム。果たして栗山監督はどんな“やりくり”でこの苦境を乗り切るのか。来季の戦いぶりに注目だ。



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