データで振り返る!メジャー日本人選手の2018年 ~大谷翔平(投手) 編~

ベースボールキング / 2018年12月11日 10時0分

◆ 故障という名の壁に直面

 日本人選手として史上4人目の新人王に輝いた大谷翔平(エンゼルス)。1年目から二刀流がメジャーの舞台でも通じることを証明した大谷に関しては、「投手」と「打者」の両方に分けて振り返る。今回は前回の「打者」編に続いて「投手」編だ。

 渡米前は打者としてよりも、どちらかというと“投手・大谷”への期待値が高かった。160キロを誇る速球はメジャーの剛腕投手たちに引けを取らなかったし、キレのあるスライダーやスプリットで強打者たちを手玉にとった。しかし、多くの日本人投手が直面する“故障”という壁に大谷も直面。シーズン終了直後にトミー・ジョン手術を受け、2年後の2020年に投手として完全復活を目指す。


◆ 高い奪三振率

 投手として、今季は10試合に登板し、4勝2敗、防御率3.31、奪三振率は「10.97」という高い数値をマークした。故障前は、支配的な投球を見せた試合も多く、2020年以降はサイヤング賞級の活躍にも期待がかかる。

 今季の球種別被打率を見ると160キロを誇るフォーシームが「.382」と痛打されている。逆にスライダーは「.140」、スプリットが「.036」、カーブは「.000」(6打数無安打)というように、変化球はほぼ打たれていない。いくら速いストレートでも甘いコースに入ればメジャーでは簡単に長打につながることを痛感したことだろう。

 今季の投手・大谷の打順別成績を見ると、興味深い数字が残っていた。現在のメジャーリーグでは2番から4番に長打が期待できる強打者を置くチームが多い。大谷はその2番から4番打者に対して、合計71打数7安打(被打率.099)とほぼ完ぺきに抑え込んでいた。逆に言うと、下位打線など、少し手加減できる打者に打たれたシーンも多かったというわけだ。先発投手としては、相手打者によってメリハリをつけることは大事になるが、メジャーでは下位打線が相手でも簡単に気は抜けないということ。

 1年目は10試合という少ない登板数に終わったが、投手としても勝負強さが光った。得点圏時の被打率は「.156」。ピンチの場面でも簡単には打たれないのが大谷の強みの1つであることは間違いない。

 投手としての復帰は早くても2020年とみられるが、再びあのうなるような剛速球を投げることができるのか――。ファンは大谷復帰の日を心待ちにしている。


▼ 大谷翔平


生年月日:1994年7月5日(24歳)
身長体重:193センチ/91キロ
投  打:右投左打
守備位置:投手

<今季成績>
登 板:10試合
投球回:51.2回
防御率:3.31
勝 敗:4勝2敗
奪三振数:63個
奪三振率:10.97
与四死球:23個

・球種別被打率
ストレート:.382
スライダー:.140
スプリット:.036
カーブ  :.000


文=八木遊(やぎ・ゆう)

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