「親子の縁を切りたい」 法的に「親子」でなくなる方法はあるか?

弁護士ドットコムニュース / 2013年12月8日 13時40分

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自分の親と一切縁を切るつもりで婚活をしたい――。こんな相談がネットのQ&Aサイトに投稿された。相談主によると、母親の人格に問題があり、常軌を逸した行動を取るため、「何らかの接点を持っていくらか付き合った相手と、確実に関係を破綻させてしまう」というのだ。

そのため、「仮に結婚した場合、私の親はお相手やその親族の方と真っ当な人間関係を築くことが出来そうにない」ということで、相談主は婚活をするにあたって、「私の親と一切関わらせないという前提でお相手の方を探したい」と記している。

実家から遠く離れて暮らしたり、連絡先を教えないようにすれば、日常生活を疎遠にすることは可能だろう。だが、法的に「親子」であるかぎり、親の起こしたトラブルの責任が自分にまわってくる心配もつきまとう。

では、法的な関係においても、「親子の縁」を切ることはできるのだろうか。家族のトラブルにくわしい小林明子弁護士に聞いた。

●親子の縁は一生続く

「法的に親子の縁を切る方法はありません。結婚、養子縁組などで戸籍が分かれても、実の親との法律上の関係は変わりません。親子の縁を切るといっても、個別にできることはほとんどなく、親であること、子であることは生涯続くものです。

ただし、その方は親の起こしたトラブルの責任が自分にまわってくるのではないかと心配されているようですが、親の起こしたトラブルの法的責任を子が負うというケースは、通常はないと言えます」

小林弁護士は、このように述べたうえで、たとえ親子関係がうまくいっていなくても、子どもは「扶養」と「相続」については知っておくべきだと話す。どんな点に注意すればいいのだろうか。

●子どもには親を扶養する義務がある

「まずは『扶養』ですが、親子間には、互いに扶養する義務(生活扶助義務)があります(民法877条)。

親が生活に困り、子に扶養を請求するというのは、よくあるケースです。もし子が応じなかった場合、親は家庭裁判所に扶養の調停・審判を申し立てることができます。

また、もし親が生活保護を申請した場合、子に対しては、福祉事務所から扶養照会文書が送られてきて、援助が可能かどうかを問われます」

調停や審判の結果によっては、親への一定の援助が義務づけられる可能性もあるわけだ。ただ、子ども自身の生活が苦しい場合だってあるだろう。扶養義務とは身を削ってでも、親の面倒を見なければならないほどの義務なのだろうか。

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