半裸男、立ち小便をかきわけ「ペルー最高裁」へ…汚職の横行、職員も「裁判所は信頼していない」

弁護士ドットコムニュース / 2020年1月8日 11時0分

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ナスカの地上絵、マチュピチュなど世界中の人々を魅了する世界遺産にあふれたペルー。2019年12月某日、首都リマの最高裁判所を見学した模様をリポートする。開廷中は扉が開け放たれて部屋の中が丸見え丸聞こえの「開かれた裁判」でありながら、汚職の横行で国民からの信頼を得にくいそうだ。

●荘厳な石造りの最高裁、傍では「立ち小便」の男

リマ市街の交通機関「メトロポリターノ」の中央駅(ESTACIÓN CENTRAL)が最高裁の建物「PALACIO DE JUSTICIA」の最寄り駅だ。単純に「最高裁」を意味する言葉は「Corte Suprema de Justicia」が該当する。駅5番出口から出てすぐに荘厳な石造りの建物が目に入る。大階段が特徴的な正面玄関の目の前には高級ホテル「シェラトン」があるし、近くにはスターバックスの入るショッピングモールもある。

ただし、日本の最高裁(千代田区)がある土地柄を想像するのは間違いだ。建物の真横を歩くとすぐ、上半身裸の男たちが何かを購入させようと声をかけてくるし、路上駐車中の車と車の間では立ち小便をする男と目が合った。日本では軽犯罪法違反だが、ペルーでは該当しないのだろうか。

●泣き落としで入館できてしまった

  前日に訪れたリマのツーリストインフォメーションでは「ペルーの裁判所の傍聴はできません」と教わっていたが、結論から言えば「特例」は存在した。

拳銃を腰にぶらさげる警察が目を光らせる正面玄関からの入館は避ける。周囲にいくつかある出入り口のひとつで、職員に入館の許可を申し出た。

職員は英語を話せなかったが、「日本から来た。中を見たい。傍聴もしたい」とスマホのグーグル翻訳を利用して英語とスペイン語で頼みこむ。さらに「ポルファボーレ(お願いします)」の連発で畳み掛けて許可を取り付けられた。

まずは1階。通り抜けたボディーチェックゲート付近に設置された大型情報端末で各地裁判所の情報を検索可能(スペイン語表記で詳しくはわからない)。コーヒーや軽食の自販機もあるほか、カトリックの国らしく小さな教会の中からは讃美歌の音も聞こえてくる。

階段で2階に上がると、正面玄関の内側でライフルを持った4人の兵隊が直立不動で控えていた。後でわかることだが、正面からの出入りは何者も禁じられていた。

白を基調とした建物の中は吹き抜けになっていて、ステンドグラスの「公正を司る神」が上部から見つめる。風通しも日の光も入る開放的な空間は「美術館」と説明されてもおかしくない。3階を回る前に4階へ上がろうとしたが、4階フロアへの立ち入りは職員に待ったをかけられた。

●扉を開け放たれた「丸見えの裁判」

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