「路上喫煙者」をツイッターにアップ!? 正義ならば「盗撮・公開」は許されるのか?

弁護士ドットコムニュース / 2013年12月24日 16時35分

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屋外でタバコを吸っている人を見つけると写真に撮り、その画像をツイッターにアップする――。そんなアカウントが話題になっている。投稿された写真を見ると、なかには顔がはっきりわかるものもある。いかにも迷惑行為といえそうな街中での喫煙者だけでなく、自宅前と思われる場所や灰皿が設置された喫煙所で吸っている人の写真まで、容赦なく晒されている。

喫煙マナーや受動喫煙については社会的関心が高まり、路上喫煙の禁止条例を設ける自治体も増えている。しかし、喫煙者の写真をツイッターに晒すことには疑問を感じる人も多いようだ。「顔を晒してまでやるのは如何なものか?」「路上喫煙者を犯罪者のように扱うクセに、盗撮しまくる自分はどうなんでしょうね」といったコメントがついている。

事前に本人の許可を得ているのかは定かではないが、無許可で行っているとしたら、いくら「路上喫煙防止」という大義名分があるにせよ、こうした撮影・ネット投稿は違法行為にあたるのではないだろうか。石井邦尚弁護士に聞いた。

●人の顔が分かる写真の公開は「肖像権侵害」になりうる

「個人の顔がはっきり認識できるようなものについては、こうした撮影・ネット投稿は、撮影された人の『肖像権』を侵害し、民法上の不法行為として、損害賠償や差止請求の対象となるケースが多いと思われます」

「肖像権」とは、人が自己の肖像をみだりに他人に撮影されたり使用されたりしない権利のことだ。

「もっとも、『肖像権』の名の下に、承諾がなければ、およそ他人の写真を使うことができないというのでは、報道などにも支障を来し、表現の自由との関係でも問題です」

裁判所はこんな基準を示している。

「最高裁の判例では、他人の写真撮影が不法行為となるかどうかは、『被撮影者の社会的地位、撮影された被撮影者の活動内容、撮影の場所、撮影の目的、撮影の態様、撮影の必要性等を総合考慮』して判断するとしています。

こうした複数の要素を総合して判断するので、どうしてもケースバイケースで検討せざるを得ないことになりますね」

それでは、今回問題となっている、路上喫煙者を撮影してツイッターで公表した行為についてはどうか。肖像権の侵害となるのだろうか。

●ネットで晒す行為は「私刑」の要素を含んでいる

「喫煙が禁止されている場所での喫煙であるということは、『総合考慮』する際の一要素になり得るかもしれません。しかし、それだけで直ちに写真撮影が許されるわけではありません。

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