たくさん予約、泊まる宿以外は無断キャンセル 栃木で被害250万円超、経営者「ひどすぎ」

弁護士ドットコムニュース / 2020年1月22日 10時55分

写真

関連画像

栃木県内の7つの宿泊施設で年明け早々、予約したグループが現れない「無断キャンセル」(ノーショー)が発生し、物議をかもしている。被害額はもっとも多い施設で約60万円、全体では250万円以上になるといい、訴訟が検討されている。

年末年始は宿泊業界にとってはかき入れどき。キャンセルが出ても、すぐに埋まってしまうため、宿泊料も高くなっている。それだけに経営面でのダメージも大きい。

被害にあった旅館の社長は、「直前でない限りキャンセル料は発生しない。年末年始は空きが出てもすぐ埋まります。電話一本で済むのに、なんで連絡してくれなかったのか、ひどすぎる…」とやるせなさを語った。

●「いたずら」ではなくて「仮押さえ」のつもりか?

栃木県旅館ホテル生活衛生同業組合青年部によると、組合内で「新年早々、無断キャンセルがあり、幸先が悪い」という話題が出たところ、同様の被害報告が次々に集まってきたという。

キャンセルになった予約は、1月2日が5件、3日が2件(1月21日現在)。いずれも同じ人物名義の電話で、2019年8月頃からそれぞれ10人分の予約が入っていた。

悪質ないたずらとも考えられるが、このグループが年明け、栃木県内の別の施設に泊まっていたという情報もあり、「仮押さえ」感覚で予約を入れていた可能性もあるようだ。

●来ない可能性が高くても、宿泊施設は勝手にキャンセルできない

35万円ほどの被害が出た塩原温泉旅館「湯守田中屋」の田中三郎社長は次のように話す。

「予約時に『パンフレットを送ってほしい』との要望がありました。大人数だったので、他の人への連絡用だと思っていたのですが、今となってみると、他の旅館と比較するつもりだったのかもしれません」

パンフレットが返送されなかったため、予約当時の住所に偽りはなかったようだ。しかし、12月に入って確認の連絡をしようとしたところ、電話はつながらず、ハガキも届かなくなったという。

飲食店などでは、時間までに客が来なかったとき、別の客を入れることもある。しかし、宿泊施設の場合、それをやって万一、予約客が来てしまったら大きなトラブルになる。

「8割ぐらい来ないだろうなという気持ちでしたが、もしお見えになったら大変。こちらから勝手にキャンセル扱いにはできません。連絡がつかなくなると、旅館側はどうしようもないんです」

●無断キャンセルに法的措置「費用倒れ」のジレンマ

田中社長によれば、無断キャンセル自体は決して珍しくないという。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング