ハンドルネーム、源氏名に対する誹謗中傷も訴えられる? 風俗店勤務の女性からの相談

弁護士ドットコムニュース / 2020年6月15日 10時28分

また、Twitterのユーザー名(@以下の文字列)であっても、そのIDが特定の人物を示すものと閲覧者から見て分かれば、特定性が認められて名誉毀損等が成立する余地はあるかと思います。

●名誉毀損が成立するかが問題

ーー今回のような書き込みは、名誉毀損になるのでしょうか

今回の事案では、まず、源氏名から、書込みをされた女性についての書込みだと特定できるかが問題になりますが、これは先程説明したように、源氏名であっても被害女性のことだと特定することができます。

次に、本番行為をしていることが、被害女性の社会的評価を低下させるかが問題になります。

本番行為をしている事実を示すことは、性風俗店の業務において、法令上禁止されている性行為を行っている事実を示すことであり、被害女性の社会的評価を低下させるといえます。

裁判例でも、「基盤」(本番行為の隠語)が書き込まれた事案において、同様の理由により、名誉毀損の成立を認めたものがあります。

以上のとおり、被害女性が本番行為を行っていることを示す今回の事案の書込みについては、名誉毀損が成立すると考えられます。

●まずは書き込みの削除依頼を

ーー書き込みに対し、どのような対応を取ることができますか

まずは、書込みがされた掲示板の削除フォームにおいて、問題の書込みの削除を試みる方法が考えられます。

それでも、同様の書込みが止まらないような場合は、同じ人物が繰り返し書込みをしている可能性があることから、直接法的措置をおこなって、書込みを止めさせる必要があります。

そのため、書込みをした人物を特定するため、発信者情報開示請求をおこなうことになります。

ここで注意する必要があるのが、発信者情報開示請求では、基本的に、掲示板全体やスレッド全体の書込みについて、まとめて投稿者の開示をすることはできません。

1つ1つの書込みについて、それぞれ発信情報開示請求を行っていくことになります。

発信者情報開示請求は、次の図のように2段階に分かれています。

第1段階では、掲示板の運営者(コンテンツプロバイダ)に対し、問題の書込みに関するIPアドレス等の開示請求をします。

このコンテンツプロバイダが任意に開示に応じない場合は、発信者情報開示請求の仮処分を行います。

第2段階では、コンテンツプロバイダから開示されたIPアドレス等をもとに、アクセスプロバイダ(電話会社など)に対して発信者の氏名や住所の開示請求をします。

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