スケボーでトラックに掴まる…『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような投稿動画に「危険」の声

弁護士ドットコムニュース / 2020年6月25日 10時5分

違反した場合には、5万円以下の罰金に処せられます(道交法120条1項9号)。

●事故ったらドライバーの責任も問われるの?

ーーもしもスケートボーダーが掴まっていたトラックに巻き込まれたり、ほかの車とぶつかるような事故が起きたら、トラックの運転手の責任も問われるんでしょうか?

スケートボーダーが掴まったまま、漫然とそのトラックの運転を続け、掴まっている人や周囲の人に怪我をさせたり、死亡させたりした場合には、「自動車運転過失致死傷罪」が成立し、7年以下の懲役若しくは禁固または100万円以下の罰金に処されます。

また、重大な後遺障害や死亡の結果が生じた場合等には、民事上、多額の損害賠償責任がトラックの運転者に生じかねません。

ーードライバーにも迷惑がかかるわけですね。過失割合はどうなるんでしょう?

認定の際、交通弱者と扱われる場合には被害者保護の観点から相対的に過失割合が低く認定される傾向があります。

ただし、それを踏まえても、道交法の禁止行為をスケートボーダーが行ったという事情は、過失割合の認定上、不利に扱われる可能性があり、事故の状況などによっては、スケートボーダー側に大きな過失割合が認められるケースもあり得るでしょう。

ーー具体的には?  

スケートボードと自動車の事故の過失割合が問題となった参考となる裁判例を2つ紹介します。

(1)スケートボードに乗ってスロープを滑り降りた11歳の女子小学生に四輪車が衝突し、被害児童が亡くなった痛ましい交通事故において、被害者保護等の観点から被害児童(スケートボード側)の過失割合を40%にとどめるのが相当であるとした事例(東京地裁平成15年6月26日判決)

(2)タクシーとスケートボードに乗った人との衝突事故(タクシーの修理代という物的損害の賠償請求の事案)につき、赤信号で道路に進入したこと、道交法76条4項3号により、道路はスケートボードで走行すること自体が禁じられていたこと等から、事故の原因はもっぱらスケートボーダー側にあるといわざるを得ないとして、100%の過失割合を認め、過失相殺をすることは相当でないとした事例(東京地裁平成24年7月20日判決)

裁判例(1)は、被害者保護等の観点からスケートボード側の過失割合を少しでも抑えようとした裁判所の苦心がうかがえるのに対し、裁判例(2)は、事故状況等から、スケートボード側を交通弱者として扱わない裁判所の姿勢が垣間見られます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング