隠された妻の過去、実は「奔放」だった がく然とする夫「結婚の判断材料だったのに」

弁護士ドットコムニュース / 2020年7月18日 9時8分

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結婚するにあたり、相手の過去の恋愛遍歴は気にしますか。人には色々な過去があるものですが、どうしても話してほしいという人もいるようです。

弁護士ドットコムには、「妻が過去の恋愛遍歴を偽っていた」という男性からの相談がありました。

知人などの話から、妻の恋愛遍歴は聞いていた話と全く違うことが結婚後に判明。人数だけでなく、関係を持った人間関係も多種多様でした。過去の恋愛遍歴は男性の結婚の判断材料の1つでもあっただけに、男性は「少しでも思いを吐き出すことができれば」と思いを寄せていました。

こうした場合、男性は女性と離婚できるのでしょうか。また、偽っていたこと自体、法的な問題にならないのでしょうか。瀧井喜博弁護士に聞きました。

●「過去の恋愛遍歴を秘匿」だけでは離婚できない

ーー過去の恋愛遍歴について嘘をつかれていた場合、離婚できるのでしょうか

確かに配偶者の恋愛遍歴は気になるところです。妻の過去が信じていたものとまったく違った場合、そのまま夫婦として続けていけないと考える方も当然いらっしゃると思います。

しかし基本的に、過去の恋愛遍歴を秘匿していた一事情をもって、夫婦関係破綻の原因があると判断されることはありません。

離婚訴訟において離婚が認められるのは、民法770条1項記載の破綻事由がある場合に限られます。

具体的には、以下の5つの場合です。

(1)配偶者に不貞な行為があったとき
(2)配偶者から悪意で遺棄されたとき
(3)配偶者の生死が3年以上明らかでないとき
(4)配偶者の強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
(5)その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき

妻の奔放な恋愛遍歴を秘匿されていたことが、(5)婚姻継続しがたい重大な事由、に該当するようにもみえます。

しかし、一般的に夫婦関係は婚姻後二人で築いていくことから、夫婦関係が破綻しているか否かの判断において、婚姻後の事情を基礎とします。

そのため、過去の恋愛遍歴が奔放であり、それを偽っていたとしても、その事実だけでは破綻原因となりにくいと考えられます。

ーーどのようなケースであっても、奔放な恋愛遍歴を偽っていた事実は離婚原因にならないのでしょうか

釣書を提示しその内容を重視したうえで婚姻する「お見合い」や、婚姻前に双方が過去に異性との交際は一切ないことを確認し、婚前契約書等を作成したうえで婚姻した場合には、少し話が変わってくるかと思います。

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