好きな本を読んで、仕事に役立つ「記憶力」と「思考力」を鍛える 木山泰嗣教授が語る「読書術」

弁護士ドットコムニュース / 2020年7月27日 10時1分

それなりに読まれる方には松本清張がお勧めです。松本清張の小説は古い割にはとても読みやすく、様々な業界のビジネスシーンにも切り込み、現代にも通じる人間社会が描かれていることが特長です。今でも新装版が出続けています。きっとハマると思います。

ビジネス・教養のジャンルであれば、齋藤孝さんは古典から漫画まで幅広く教養が引用されていることが多いので知的な気分になれます。読みやすくて、他の本への興味や広がりが持ちやすい著者だと思います

思考力を高めたい人にお勧めの本としては『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』(日経BP)が、圧巻です。端的に言えば、この本を未だ読んでない人は、いますぐ絶対に完読した方がよいです。先の見えない今の状況を踏まえても、人間が持っている『思い込み』に気づかされる『衝撃の名著』です」

●人間の奥深さを体験できるのが小説

――「弁護士ドットコム」ということでお尋ねしたいのですが、弁護士にとって、読書の意義とは何でしょうか。

「弁護士の仕事は人間が対象ですよね。人間は本質とか、欲望などの単純な言葉では表せない「複雑さ」を抱えています。小説などの本を読むことで、日常では言語化されずに厳然とある人間社会を著者の言葉を通じて(日常体験に意味が付えられる)再体験ができると思います。

弁護士は司法試験に受かったというプライドや、優秀であるという自負が心の基盤にあります。しかし、人間社会は勉強だけで乗り越えられるものではありません。

人間の奥深さ、こんなことがあり得るということを言語で体験できるのが小説だと思います。読書をすることで、目のまえに見える景色は確実に変わります。そうすると、仕事が深くなると思います」

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