文房具振り回す「危ないお友達」からのケガ 「謝罪じゃ気が済まない」親ができること

弁護士ドットコムニュース / 2020年8月5日 11時52分

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子どもが小学校に通っていると、友達とケンカして帰ってくることがあります。「ケガだけはするな、させるな」というのが親心でしょうが、そうはいかないこともあります。

弁護士ドットコムにも、「同級生とのケンカで、小学生の息子がケガをした」という保護者からの相談がありました。

相談者によると、ケンカ相手が持っていた文房具が刺さり、着ていた衣服に穴が開き、軽傷を負ったようです。2年前にも今回のケンカ相手が違う生徒にはさみを振り回した際、止めに入った息子の顔に傷を残したことがあるという経緯もあり、電話で最初に謝っただけという相手の親の態度に怒っています。

「ケンカ両成敗」という言葉もありますが、このような場合、親から親に損害賠償を請求することはできるのでしょうか。小澤亜季子弁護士に聞きました。

●基本的には相手の親に請求することになる

ーーケガをした子の親が損害賠償を請求できますか

「当然ですが、ケガをした被害児本人は請求することができます。その上で、被害児の親は、被害児の法定代理人として、請求することになります。

また、被害児が亡くなった場合には、被害児の親自身が請求を行うことができます。さらに、被害児に重度の意識障害が残ってしまった場合や、顔面に除去できない傷跡が残ってしまった場合等にも、親自身として、慰謝料請求を行うことができます」

ーー誰に対して請求するのでしょうか。やはり相手の親でしょうか

「加害児は子どもですから、基本的に賠償金を支払うだけの資力がありません。そこで、加害児の親に損害賠償請求できるかどうかが問題になります。

加害児に責任能力(自己の行為の責任を弁識するに足りる知能)が認められない場合、加害児本人に請求することはできませんが、加害児の親に対しては、監督義務者として、請求をすることができます。

他方、加害児に責任能力が認められる場合は、加害児本人に請求することはできますが、加害児の親に対しては、親の監督義務違反と、子の加害行為によるケガとの間に因果関係がある場合に限って、損害賠償請求できるということになります。

加害児に責任能力が認められるかどうかはケースバイケースですが、小学生の場合、認められない場合が多いでしょう」

ーー請求の内容はどうなりますか

「ケガの治療費や、ケガによって壊れた物の修理代、慰謝料、もし後遺障害が残った場合には後遺障害による逸失利益等を請求することが考えられます」

●損害賠償請求するにあたり、証拠化などの備えは重要

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