16歳少年が飲食店の箸をペロペロ、友達のSNS投稿で発覚して逮捕 絶えない「バカッター」の罪

弁護士ドットコムニュース / 2020年9月17日 10時16分

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悪ふざけも度が過ぎると、取り返しのつかないことになる。

東海テレビの報道(9月15日配信)によると、16才の少年がこのほど、偽計業務妨害の疑いで、愛知県警に逮捕された。

少年は8月25日、愛知県瀬戸市の飲食店で、客席の箸の束を口でくわえたり、舐めたりするなどして、店に回収や洗浄を余儀なくさせるなどした疑いがあるそうだ。

ともに来店した友人が、少年の犯行の様子を撮影し、SNSに動画を投稿。気づいた店員が被害届を提出したという。

少年は容疑を認めているとのことだが、「飲食店で箸を舐める」という行為には、どんな法的問題があるのだろうか。西口竜司弁護士に聞いた。

●偽計業務妨害罪のほかに、器物損壊罪の可能性もある

ーーなぜ偽計業務妨害罪で逮捕されたのでしょうか

箸は業務に使うものであり、それを舐めて使えなくさせることが、業務妨害罪にあたると判断されたのでしょう。

お店の従業員が知らない間に、密かに箸を舐めて、SNSに投稿した行為なので、偽計業務妨害となります。仮に、従業員の目の前で、箸を舐める行為であったならば、威力業務妨害となりえます。

ーーでは、業務妨害のほかに、法的な問題はありますか

器物損壊罪に該当する可能性があります。

器物損壊罪が認められた有名な判例に、「とっくりに放尿した例」があります。洗ったり、消毒したりしたとしても、尿をかけられた酒器を誰も使いたくありませんよね。

通常人が使いたくないと思わせるような行為は、目的物の「効用を害する」行為とされます。物理的には使えても、事実上使えなくしてしまえば、器物損壊にあたるのです。

今回のケースも同様です。箸は折られていませんから、物理的には使えます。しかし、口にくわえたり、舐めたりする行為が、箸の効用を害したとみなされ、器物損壊罪にあたる可能性は高いでしょう。

●飲食店から損害賠償請求をされることもある

ーーイタズラ目的で来店したとして、建造物侵入罪の可能性は?

これは微妙なところですね。たとえば、箸を舐めて、食事をせずに出て行けば、来店の目的が明らかにいやがらせであり、建造物侵入罪に該当するでしょう。

しかし、基本的に飲食店は開かれており、客を選ばず迎え入れています。自由な出入りを認めて、包括的同意があるといえるので、したがって、飲食をしていれば、建造物侵入にはならないと考えられます。

また、今回のケースは上記のような刑事上の処分だけではなく、損害賠償など民事上の責任を負う可能性もあります。

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