14歳で塾講師から性暴力受けた女性、大人になって気づいた被害 「子どもが守られる法律に」

弁護士ドットコムニュース / 2020年9月24日 10時14分

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学校や塾、習い事など教育の場で、教師ら指導者による子どもたちへの性暴力が問題となっている。文科省が毎年おこなっている公立校教員の調査によると、「わいせつ行為等」により懲戒処分を受ける教師は年々、増加している。2018年度は282人で、1977年に調査を始めて以来、過去最多を記録した。

そうした中、注目を集めているのが、在校時から札幌市立中学の男性教師に性的被害を受けていたとして、教師と札幌市を相手取り、石田郁子さんが起こしている民事訴訟だ。東京高裁で9月24日、口頭弁論が開かれる。

石田さんは実名で性被害を告白し、被害当事者として政策提言するなど活動しているが、そんな石田さんの訴訟に共感を抱いているのが、都内で暮らす会社員の女性、Aさん(30代)。中学生のころから何年にもわたり、塾講師の男性に性暴力を受けてきた。高校生からは不眠やパニックの症状が出てしまい、現在も心療内科に通院している。

Aさんは長年、自身を苦しめてきたものが何か、わかっていなかったという。しかし、昨年に出産、子育てする中で、「自分の子どもが将来、学校や塾で同じようなことをされたら」と考えたとき、自分がされてきたことのおぞましさに気づいた。

子どもに対する性暴力は、被害者が被害を受けたことがわからなかったり、加害者を恐れて訴えることができず、泣き寝入りするなどの問題がある。そして、大人になってからも、苦しむことが少なくない。やっと気づいたというAさんは今、何を思っているのだろうか。(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香)

●Me Too運動や伊藤詩織さんの訴訟で気づいた性暴力

「自分が性暴力に遭っていたとは思っていませんでした」

そう話すAさん。昨年、Me Too運動やジャーナリストの伊藤詩織さんが性的暴行を受けたとして訴えていた裁判で勝訴したニュースを見たことをきっかけに、性暴力について気になるようになり、調べ始めた。その中で見つけた石田さんの訴訟の記事に驚いたという。

訴状などによると、石田さんは中学3年生のときに通っていた札幌市立中学の教師に呼び出され、わいせつな行為をされた。石田さんが大学生になるまで、こうした行為は繰り返された。石田さんはその後、不安や生きづらさを感じるようになり、30代でPTSDを発症した。石田さんが教師による行為を性暴力だと気づいたのは、20年近く経ってからだった。

「自分の経験とすごく似ていると思いました。私が受けていたことも性暴力で、犯罪と言われてもおかしくないものだと気づきました」

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