免許を手放さない「81歳姑」どうしたら運転を止めさせられる? 【小町の法律相談】

弁護士ドットコムニュース / 2016年1月15日 7時48分

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「今月81歳で、免許証更新をした姑。正直、事故を心配しています」ーー。そんな書き出しで、YomiuriOnline「小町の法律相談」に、嫁の立場のトピ主から相談がよせられました。

トピ主の心配は「本人もですが、万一他人様をはねたら」という点です。「任意保険に加入していますが、75歳以上の高齢者は対人賠償3000万まで」。そこで、働き盛りの世代をはねて「3000万円以上の補償が必要な事故をおこした場合」、支払い能力がない姑にかわり、同居の家族や血縁者に支払い義務が生じるのか、と悩んでいる様子です。

姑は家族が何を言っても、聞く耳をもちません。

レスには、近親者や知人が高齢者の車にはねられたという方からの実体験が複数寄せられました。知人が80代の高齢女性の車にはねられ、重度の後遺症が残ったという方からは「(知人は)まだ、50代。この先の30年の生活を加害者とその家族が償うのは当然です」とも。

いっぽう、同じような悩みをもつ方から、「全く同じ思いをしています。87歳の舅が、運転をやめません」、「本当に皆どうしてるんでしょう、この問題」の共感の声も寄せられました。

皆さん、高齢の親世代を説得するのに、大変な苦労をしているようです。老いた親の運転をやめさせるため、どんな説得が効果的なのでしょうか。

高橋 裕也弁護士に聞きました。

(この質問は、発言小町に寄せられた投稿をもとに、大手小町編集部と弁護士ドットコムライフ編集部が再構成したものです。トピ「80代姑の車の運転が心配です」はこちらhttp://komachi.yomiuri.co.jp/t/2015/1029/737249.htm)

A. 高橋弁護士の回答「家族が損害賠償責任を負う可能性も」

道路交通法103条では、「認知症であることが判明したとき」には免許の取消し、免許の効力の停止ができるとされています。

現行の制度では、75歳以上で免許を更新する場合には「認知機能検査」を受けることとされています。しかし「認知症の恐れがある」と判定されても、過去に特定の違反行為がなければ医師の診断を受ける必要がなく、認知症が見過ごされて免許証の更新が行われる可能性があります。

改正道路交通法(平成27年6月11日成立)では、「認知症の恐れがある」と判定されると医師の診断が義務づけられることになり、認知症の高齢者が自動車の運転を続けることのないよう法改正が行われています(現時点ではまだ施行されていません)。

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