閉店に追い込まれた「ばかげたスターバックス」 パロディだからOK、とはいえない?

弁護士ドットコムニュース / 2014年2月24日 16時48分

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「ダム・スターバックス・コーヒー」。そんな名前のコーヒーショップが2月上旬、米・ロサンゼルスでオープンして話題をさらった。報道によると、この店は「スターバックス・コーヒー」とは全く無関係だが、ロゴやメニューはほぼ同じ。違いは、最初に「ダム」(日本語で「ばかげた」といった意味)という単語がついているくらい、だったようだ。

「パロディだから適法」とする店側の主張に対し、本家スターバックスは「ユーモアはわかるが、スターバックスの名称は商標として保護されている。勝手に使ってはいけない」と表明。商標をめぐる新たな論争が巻き起こるか……に見えたが、なんと現地の公衆衛生局から「営業許可がない」とされて、わずか数日で閉店となった。

なんともしまらないオチが付いた今回の騒動だが、もしこのような「パロディ店」が日本に登場したとしたら、どのような法的問題が起こりうるのだろうか。知的財産権にくわしい岩永利彦弁護士に聞いた。

●「出所が誤認されるおそれがないか」がポイント

「日本でも、同様の問題、すなわち商標権侵害の問題が起こると思います」

このように岩永弁護士は切り出した。

「実は、日本でも昨春、スターバックスのパロディ商標を用いた店が問題になっています。『スター・バー」という名で、千葉県で営業していたガールズバーなのですが、スターバックスの商標権を侵害したとして、商標法違反容疑で書類送検された事件が報道されました。

問題となった商標(ロゴ)が実際にどんなものなのかは、ネットなどで見てもらうとして、見た目は非常にそっくりに思えます」

こうしたケースでは、商標の「そっくり度」が問題となるようだ。どんな形で判断されるのだろうか。

「その商標が法的にどこまでそっくりと言えるのか、専門的な判断をすることを、『類否(るいひ)の判断』と言います。

1968年に最高裁が示した基準によると、類否判断は、2つの商標が同一・類似の商品に使用された場合に、商品の出所が誤認されたり混同されたりするおそれがないか、という観点で行うとされました」

●パロディでも、裁判所の判断基準は同じ

この「類否判断」のポイントはどこにあるのか。

「まず、その商標が、外観(見た目)や観念(意味)、称呼(読み方)などによって、取引者に与える印象・記憶・連想を総合して、全体的に考察します。さらに、商品の取引の実情をできるだけ明らかにして、その具体的な取引状況に基づいて判断する、とされています。

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