ネット中傷地獄で自殺未遂、出家…元女性アナ「被害者の駆け込み寺」を作るまでの壮絶体験【再掲】
弁護士ドットコムニュース / 2021年1月2日 10時15分

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壮絶なネット中傷を受けてきた、天台宗僧侶で元フリーアナウンサーの髙橋美清さん(56)が2020年12月、誹謗中傷の被害者を癒す「駆け込み寺」となる「天台宗 照諦山 心月院 尋清寺(じんせいじ)」を建立した。
建立の経緯については、別の記事「ネット中傷の被害者癒す『駆け込み寺ができました』壮絶体験で出家の元アナ建立、苦しみはここに置いていって」で紹介するが、この記事では、これまでの高橋さんの中傷体験を紹介した記事「ネット中傷地獄で自殺未遂、そして出家…元女性アナ、執念で加害者特定 『被害者の駆け込み寺つくりたい』」(2020年7月11日)を一部修正のうえ、再掲載する。(編集部・塚田賢慎)
●ネット中傷を受けて出家はじまりは、弁護士ドットコムのLINEで2020年6月に誹謗中傷の体験を募ったことだった。自殺未遂まで追い込まれた女性からコンタクトがあった。「地獄にも似た」苦しみと戦うため、中傷相手を特定して対決する道を選んだ。
髙橋美清さん。もともとは「髙橋しげみ」の名前で、フリーアナウンサーとして各方面で長らく活躍してきたが、ある業界関係者の男性からのストーカー被害を受け、事件化することになった。ところが、本当の「地獄」は事件の後に待っていた。
逮捕後すぐに不慮の事故で男性が死亡してしまうと、世間の矛先がすべて髙橋さんに向けられ、ひどいネット中傷に襲われたのだ。
苦しみを乗り越えるために比叡山で修行。現在は僧侶「髙橋美清」として活動している。取材した6月当時、同じく誹謗中傷に苦しむ人のため、相談にのる「駆け込み寺」を作ろうとしていた。
●ストーカー事件報道で「特定」される待ち合わせの場所に現れた髙橋さんは、ベリーショートの髪型をした姿勢の良い女性だった。「コロナの終息を願って伸ばしているんです。いつもは剃り上げているから、私にとってはこれでも長髪なの。また剃るんですよ」
差し出された名刺には「天台宗 僧侶 髙橋美清」。彼女の口から語られる解決までの3年間は苦難の道のりだった。
ストーカー事件の被害者になったのは2015年。仕事関係者のAさんから、執拗な電話やメールを受けるようになり、被害届を提出。Aさんはストーカー規制法違反の疑いで逮捕された(脅迫罪で罰金の略式命令)。
「被害者は群馬県に住む50代の女性アナウンサーで元交際相手」などと報じられたことで、髙橋さんの身元はすぐに特定されてしまった。
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