会ったことのない「彼女」に復縁求めて…メッセージ大量送信の大学生が逮捕されたワケ 

弁護士ドットコムニュース / 2021年1月16日 9時45分

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インターネットで知り合った女性に「電話で話すまで諦めんよ」などのメッセージを40件以上送ったとして、滋賀県の男子大学生が1月中旬、ストーカー規制法違反の疑いで佐賀県警に逮捕された。

サガテレビ(1月12日)によると、大学生は昨年5月、佐賀県内の女性とネット上で知り合った。一度も会ったことはないものの、およそ4カ月間交際していた。同年10月、女性から別れを告げられたことがきっかけとなって、犯行に及んだとみられている。

大学生は昨年12月にも、「復縁してください」「家族を避難させても無駄」「殺します」などのメッセージをSNSで送信したとして、強要未遂の疑いで逮捕されていた。いずれの容疑も認めているという。

ストーカーといえば、つきまとって、嫌がらせをするイメージが強い。今回のように一度も会ったことがない相手に対しても成立することがあるというのは、少々意外だ。どのような行為がストーカー規制法違反となるのだろうか。岡本裕明弁護士に聞いた。

●SNS上でのメッセージ送信も「ストーカー行為」になりうる

——「ストーカー行為」とは法的にどのようなものでしょうか。

ストーカー規制法における「ストーカー行為」とは、同じ人に「つきまとい等」を反復してすることとされています(2条3項)。

——「つきまとい等」とは、具体的にどのような行為でしょうか。

恋愛感情など好意の感情や、またはそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で、ストーカー規制法が定める特定の行為をした場合、「つきまとい等」にあたります(同法2条1項)。

特定の行為の中に含まれているのは、相手を待ち伏せる行為や、住居や勤務先に押し掛ける行為のように、ストーカーとしてイメージしやすい典型的な行為だけではありません。

直接相手に接触することがないような無言電話、FAXに加え、電子メールやSNS上でのメッセージを送信する行為なども含まれています。

——SNS上でのメッセージ送信も「つきまとい等」にあたることがあるのですね。

ストーカー規制法が制定された当時は、電子メールやSNS上でのメッセージを送信する行為は「つきまとい等」にあたる行為とは定められていませんでした。

しかし、その後、執拗に電子メールやSNS上でのメッセージが送信されるような事件が多発したことから、電子メールの送信については2013年の法改正で、SNS上でのメッセージ送信については2016年の法改正で、新たに「つきまとい等」にあたる行為として追加されました。

●「禁止命令」違反のストーカー行為には重い罰則

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