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父が前妻との間にもうけた「見知らぬ兄弟」 連絡取らずに無断で遺産分割したらダメ?

弁護士ドットコムニュース / 2021年2月23日 8時59分

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義父には疎遠となっている子どもがいる。義父が亡くなったら、どうすれば良いのか——。弁護士ドットコムにある女性から質問が寄せられました。

相談者の義父は、現在施設で暮らしており、貯金など財産は息子である夫が管理しています。相談者が気がかりなのは、前妻との間にいる子どものことです。

義父は前妻との離婚後、養育費は支払わず、会うこともなく、全く音信不通となっています。義父が遺言を残さずに亡くなったら、その子どもから何か請求されるのかと心配しているようです。

遺言書がなく、子どもと長らく疎遠になっている場合、相続はどうなるのでしょうか。白土文也弁護士に聞きました。

●長年疎遠であることは影響しない

——遺産分割はどうなりますか?

遺言書がない場合は、法定相続分を前提に、遺産分割協議をする必要があります。例えば、配偶者(後妻)が既に亡くなり、後妻との間の子供は「夫」のみの場合、義父の相続人は、「夫」と「前妻の子」の2人です。

そして、法定相続分は「夫」と「前妻の子」が、2分の1ずつとなります。 前妻の子であることや、長年疎遠であることは、影響しません。

仮に、相談者の夫が、被相続人(義父)を介護してきたことが「特別寄与」として評価される場合は、法定相続分が修正されて、具体的相続分が増えることになります。

もっとも、寄与分が認められるためには、扶養義務の程度を超えた特別の寄与であること、かつ、被相続人の財産の維持又は増加に貢献していたことが必要です。

「老後の世話をした」というだけでは、必ずしも寄与分が認められるわけではありません。

一方で、「夫」が、マンションの頭金など多額の生前贈与を受けていて、「特別受益」と評価されると、遺産分割において具体的相続分が少なくなったり、遺留分侵害額請求をされる可能性があります。

●必ず遺産分割協議に加わってもらう必要がある

——「見知らぬ兄弟」の連絡先が分からない場合はどうしたらいいのでしょうか。

「連絡先が分からず、協議することができなかった」などと、逃げることはできません。必ず、遺産分割協議に加わってもらう必要があります。

連絡先がわからない場合でも、被相続人の戸籍調査をする過程で、前妻の子の記載を見つけて、そこから現在の本籍地を調査し、「戸籍の附票」を取得すれば、基本的には現住所を確認することが可能です。

万が一、連絡しなかったり、前妻の子がいることを知らずに預金を使ってしまったなどの場合、不当利得または不法行為として、相手側との間で訴訟に発展する可能性も出てきます。

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