「非正規差別だ」 飲食チェーンの女性アルバイト、休業手当の支払い求め調停申し立て

弁護士ドットコムニュース / 2021年2月5日 16時55分

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正社員には「休業手当」が100%支払われているのに、パートやアルバイトに一切支払われないのは、非正規差別だ――。

「まいどおおきに食堂」や「串家物語」など、飲食店チェーンを展開するフジオフードシステムではたらく女性がそう訴えている。女性は昨年12月、休業手当の支払いをもとめて、神奈川労働局に調停を申し立てた。

調停はすでに開始が決定されている。

●シフトが入っていない5月分は休業手当なし

調停を申し立てたのは、2人の子どもを育てる30代女性。

女性は2018年、有期雇用のパート労働者として、フジオフードシステムに入社して、同社運営のケーキカフェ店(現在は別の店舗に異動)ではたらきはじめた。

昨年4月の緊急事態宣言で、ケーキカフェ店が入居する商業施設が休業したことから、店舗も5月末まで休業することになった。

すでにシフトが入っていた数日間分だけ休業手当が支給されたが、5月分の休業手当は一切支払われなかったという。

女性は6月、労働組合を通じて団体交渉を申し入れたり、9月と12月にストライキを決行したが、それでも会社側は支払いを認めなかった。

●正社員には休業手当が100%支払われている

女性が加盟する労働組合「飲食店ユニオン」によると、会社側の回答から(1)コロナによって会社が深刻な打撃を受けていること、(2)正社員には休業手当が100%の割合で支払われていることがわかったという。

「パートやアルバイトの業務内容は社員と大きな差はないのに不合理な差別ではないか」

女性は昨年12月25日、休業手当1万3353円の支払いをもとめて、神奈川労働局に調停を申し立てた。裁判でなく、調停を選択したのは、簡易・迅速に解決するためという。調停開始の決定は1月29日付。

飲食店ユニオンによると、会社側は、商業施設の休業によって店舗も休業することになったので、会社の責任による休業ではなく、休業手当の支払い義務がない――などと主張しているという。

フジオフードシステム側の代理人は、弁護士ドットコムニュースの取材に対して「とくにコメントすることはありませんが、(調停の)手続きについては、適切に対応しています」と話した。

●コロナ禍で非正規問題が浮き彫りに

女性は2月5日、厚労省記者クラブで会見を開いて次のように訴えた。

「わたしが今年1月まで勤務していた店舗は、社員は店員1人、それ以外の約20人はパートとアルバイトで運営していました。

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