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なぜ法律家には「一太郎ファン」が多いのか? Word全盛でも目立つ“偏愛”ぶり

弁護士ドットコムニュース / 2021年3月8日 10時10分

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「一太郎」を知っていますか。発売から40年近くたつ文書作成ソフトです。かつてはトップシェアを誇っていましたが、近年は官公庁でも廃止するところが出ています。

ところが、この一太郎、未だに法曹三者(弁護士、検察官、裁判官)の間では、特に愛用者が多いというウワサです。

「Microsoft Word」全盛の今、なぜ一太郎がこれほどまでに支持されるのでしょうか。一太郎ユーザーの弁護士や、元裁判官に偏愛する理由を熱く語ってもらいました。(ライター・国分瑠衣子)

●Wordに比べ高い自由度 図表も簡単

最初に聞いたのは都内の30代の男性弁護士です。Zoomで画面共有しながら、一太郎の使い方を説明してもらいました。

「一番使いやすいのがインデントです。動かしたい部分だけ、ピンポイントで簡単に設定できるんです」

インデントとは、行の頭や末尾を揃える機能のこと。

「インデント機能はもちろんWordにもありますが、ツールバーを使って設定する方法など素人には難しく感じてしまいます」

文中に図や表を入れ込むのも楽だといいます。目の前で実際に表を書いてもらいましたが、ノートに線を引くような感じで表を作っています。表の行や列を指定しなければならないWordと比べると自由度が高そうです。

また民事訴訟の「準備書面」では、代理人弁護士の名前がずらりと並んだものを見ることがあります。ここでも一太郎の出番です。名前の文字数が違っても、全員の名前の最初と最後をぴったりそろえて美しく仕上げることができます。

Wordにもこれらの機能はありますが、一太郎ではマウスなども使って、より直感的にレイアウトができる印象です。

●学生時代はWordを利用、修習がきっかけに

男性が一太郎に出会ったのは、司法試験に合格した2013年。司法修習生として研修に行った裁判所や検察庁で一太郎を使っていました。「大学ではWordを使っていたので戸惑いましたが、皆に合わせたほうがいい」と一太郎に乗り換えました。

男性の事務所では全員が一太郎ユーザーです。周りの事務所を見ると年次が高い弁護士ほど一太郎率が高い印象だということです。

「とにかく文書を書くことに集中したい」という男性。弁護士にとって、仕事時間の多くはテキストを打つことに費やされるためです。

一太郎を使い続けるのはもう一つ大きな理由があります。

「裁判官が読みやすい美しい書面を作りたいという気持ちがあります。もちろんそれで判決が左右されることはないんでしょうけれど、安心感というか、1ポイントでもそれで変わるなら、という感じですね」

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