借りていた「カーポート」が「大雪」でつぶれて車が大破! 大家に賠償請求できるか?

弁護士ドットコムニュース / 2014年3月13日 13時30分

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ソチ五輪でテレビが盛り上がっていた2月中旬、東日本を記録的な大雪が襲った。体育館や駅のホームなどの屋根が、雪の重みで崩落する事故が各地で起きたほか、民家の車庫がつぶれる被害が報告された。弁護士ドットコムの法律相談コーナーにも、「カーポートの崩落」についての相談が寄せられている。

相談者は、カーポート付きの駐車場を月額2000円でアパートの大家から借りていた。トタン屋根のカーポートは老朽化しており、鉄筋の筋交いが外れるなどボロボロの状態だったが、管理会社が定期的に点検しているものと思い、大家には連絡せずそのまま使い続けていたという。

ところが、今回の大雪でカーポートの屋根が崩れ落ち、車が下敷きになって壊れてしまった。車の修理代金は、20万円もかかる見込みなのだそうだ。そんな事態を受け、相談者は「車の修理代金を全額払わなければいけないのでしょうか」とつづっている。

このような場合、カーポートの借主は大家に対して、車の修理代金を請求できるのだろうか。廣瀬真利子弁護士に聞いた。

●大家にはカーポートを修理する義務がある

「駐車場の賃貸借契約が結ばれていた場合、大家には、賃借人(借主)が賃貸物を使用・収益するために必要となる『修繕』を行う義務があります」

このように廣瀬弁護士は説明する。

「本来ならば、大家は、カーポートの修繕が必要になった時点で、修繕すべきであったといえます。

今回の相談のケースでは、大家がこの修繕を怠ったことにより、雪でカーポートが崩落し、相談者の車が破損したと考えられます。したがって相談者は、大家に車の修理代金相当額の賠償を求めることができるでしょう」

このような場合、車の修理代金を大家に請求できるというのが、通常のようだ。だが、例外もある。

「実際には、賃貸物の状態を一番よく把握できるのは、ふだん利用している賃借人(借主)であることが多いといえます。そこで、賃借人が賃貸物の『修繕すべき箇所』を発見した場合には、大家に遅納なく通知するよう、民法で定められています。

この規定を受けて、通常、賃貸借契約でその旨、定めています。ですから、本件では大家から『借主が適切な通知を怠ったためにカーポートの修繕が遅れた』等の反論が予想され、借主への損害賠償額が減額されることもありえます」

賃借人が賃貸物に関する大家への修繕通知を怠っていた場合は、すんなり修理代を請求というわけにはいかない可能性もある。

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