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スーパークレイジー君、当選無効に不服申し立て…「逆転のための隠し玉」はあるのか

弁護士ドットコムニュース / 2021年4月13日 19時8分

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埼玉県戸田市のスーパークレイジー君(本名:西本誠)議員は4月13日、⼾⽥市選挙管理委員会が同9日に決定した当選無効について不服があるとして、埼玉県選挙管理委員会に対し、審査申し立てをおこなった。

スーパークレイジー君議員は2021年1月に初当選。しかし同年2月には、市民から「市内に住んでいる実態がないのではないか」などの理由で当選無効をもとめる異議申し立てがあった。

地方議会の議員になるためには「選挙を実施する区域内に引き続き3カ月以上住所を有する」ことが必要だが、市選管は「本市に確実に住んでいた客観的証拠があるとはいえない」などとし、実際には居住の実態がなかったと判断した。

申し立て後に開かれた会見で、スーパークレイジー君議員は、県選管の審査で当選無効が覆らなければ、その後さらに訴訟で争うなど「徹底抗戦」の意向を示しており、争いが長期化することも考えられる。今後決定が取り消される可能性はどの程度あるのだろうか。行政事件に詳しい水野泰孝弁護士に聞いた。

●当選無効確定するまでは、スーパークレイジー君「議員」のまま

——当選無効について審査申し立てが行われましたが、今後の手続きはどうなりますか。

埼玉県選挙管理委員会の裁決が市選管の判断を正しいとした場合、スーパークレイジー君議員は、東京高等裁判所に訴訟を提起することになります(公職選挙法207条1項)。

訴訟でも結論が変わらなければ当選無効は確定し、スーパークレイジー君議員は職を失うことになります。その欠員については、選挙会において更正決定を行い、新たな当選者が定められることになります(同法96条)。スーパークレイジー君議員は、判決が確定するまではその職を失いません(地方自治法128条)。

——判決確定まで、どのくらいの期間を要しますか。

事案の性質上、早期に判断する必要があることから、公職選挙法213条1項において、異議の申出については30日、審査の申立てについては60日、訴訟については100日以内に判断をするよう、努力義務が定められています。

とはいえ、あくまで努力義務であって、この定めのとおり判断がなされるということは想定し難いところです。今回のケースが訴訟になったとして、東京高裁の判決が出るのは、来年半ばくらいになるのではないでしょうか。

——「住所」が問題となっています。

公職選挙法の定める「住所」をめぐっては、複数の最高裁判決があります(最高裁昭和29年10月20日判決、最高裁昭和32年9月13日判決、最高裁昭和35年3月22日判決、最高裁平成9年8月25日判決)。

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