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銭湯で「泣かせないで! 連れてくるな」と子連れを罵倒する老婆 法的措置をとれる?

弁護士ドットコムニュース / 2021年5月3日 8時22分

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子連れで銭湯に行ったら、高齢女性から至近距離で怒鳴られ続けた——。こんな体験をした女性から弁護士ドットコムに相談が寄せられました。

女性は「子どもに優しい」という口コミを見て、幼児2人と一緒に銭湯に行きました。下の子どもがグズって泣き始めたため、お湯に浸かったら早々に出ようと考えていました。

すると、常連客と思しき高齢女性が「うるさい!泣かせないでよ」と洗い場で桶や椅子をぶつけ大きな音を立てながら怒鳴ってきました。

さらに、同じ浴槽にまで入ってきて、「泣くなら来なくていいんだよ!うるさい」「みんな迷惑してるんだよ!連れてこないでよ!」「泣いてんじゃないよ」と何度も子どもを怒鳴りつけてきたといいます。

女性はわずか1分程度であがりましたが、その後子どもの髪を乾かしている間も、高齢女性が隣にきて睨み付けてきました。

この恐怖体験により、女性と子どもたちは、心身に異変をきたすようになってしまいました。女性は「思い出すだけで涙が溢れて気分が落ち込み生活もなんとかできている」状況だと吐露します。

女性はこの高齢女性に対して、法的措置を求めることはできるのでしょうか?大橋賢也弁護士の解説をお届けします。

●解説のポイント

・刑事事件にするには立証のハードルがある
・民事事件で損害賠償請求ができるが、因果関係を立証しなければいけない
・裁判のメリットデメリットを考える必要がある

●傷害罪にあたる可能性

何とも悲しいご相談だと思います。いつからこのようなことが起こるようになったのでしょうか。法律の面から今回のケースを考えてみることにします。

まず、刑事の側面では、女性と子どもたちが、高齢女性に怒鳴られたりしたことが原因で心身に異変を来してしまったということなので、高齢女性の行為は、傷害罪(刑法204条)に該当する可能性があります。傷害罪は、暴行によらずに怒鳴ったりして、相手方の心身に異変を生じさせる場合にも成立します。

ただし、この場合は、高齢女性が、親子の心身に異変を生じさせるという傷害結果の発生を認識・認容していたことが必要になります。この立証が難しいため、実際に高齢女性のような行為をした人が、傷害罪で処罰されるケースは少ないように思います。

どうしても納得ができず、警察に被害届を出そうと考える場合は、医師の診断書を取得する必要があります(ただし、警察が被害届を受理するかという問題もあります)。

その際には、傷害行為と傷害結果との因果関係を明確にするために、心身に異変を生じさせた原因についても、医師に具体的に記載してもらうと良いです。

●民事訴訟は?

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