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#KuToo「批判」ツイート本、適法な引用と認められたことは不服…投稿主代理人に聞く

弁護士ドットコムニュース / 2021年7月4日 9時0分

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俳優でアクティビストの石川優実さんの書籍にツイートを無断掲載されたのは、著作権と名誉感情の侵害にあたるとして、あるツイッターユーザーが石川さんと出版社を相手取り、損害賠償などをもとめた訴訟(※)。東京地裁は5月26日、原告の請求は「すべて理由がない」として棄却する判決を言い渡した。(ライター・玖保樹鈴)

●原告はなぜ裁判を起こしたのか?

#KuTooを応援し、石川さんの書籍『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』(現代書館)に勇気づけられた筆者にとって、納得のいく結論だった。 

判決後の記者会見で、石川さんの代理人である神原元弁護士は「声をあげた女性の口をふさぐ、一種のスラップ訴訟ではないか」と語った。

一方、原告代理人は「女性を差別する意図はまったくなく、あくまでツイートの引用は著作権法上、不適法だと考えたことが、訴訟を提起した理由だ」と反論する。

個人的には、原告側がどのような思いで、裁判を起こしたのか、よくわからなかったし、何を争点にしようとしていたのかも深く知りたいと思った。

ツイッターという場所での書き込みを許可なく著書に引用することが法律的に許されるのかについても、私自身では判断がつかなかった。

そこで原告代理人の小沢一仁弁護士に聞いた。

●「今回のような掲載が適法とされたことに納得がいかない」

――今回の判決について、どのような感想をお持ちでしょうか。

ツイートを書籍に掲載した際に引用の要件を満たすかが、争点だったので、適法な引用だと認められたことにより、原告の請求は棄却されてしまいました。

ただ、原告としては、裁判所の「公正な慣行に合致するか」という点に関する判断が抽象的で、原告側の主張について判断をしていないことなどに納得いかず、控訴しました。

――具体的には、どういうことでしょうか。

ツイッターは他人のツイートにリプライすることで、当該他人に向けた意見を述べることができます。誰に向けたリプライかによって、リプライの意味は変わるので、引用する際にはこの点に誤認混同を生じさせないような配慮をする必要があります。

ところが、今回の書籍では、石川氏とは無関係の第三者に対する、原告のリプライが、石川氏に対するリプライと誤認されるような体裁で掲載されています 。

原告としては、適法引用の要件としての「公正な慣行に合致するもの」であるかについて、この点を問題にしたつもりだったのですが、裁判所の判断ではまったく触れられていませんでした 。まだ確定していませんが、控訴審では改めて以上のような主張をしようと思っています。

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