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父から娘への性暴力「向こうが誘ってきた」悪びれない父親たちの言い分

弁護士ドットコムニュース / 2021年8月21日 9時38分

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ここ近年「監護者わいせつ罪」や「監護者性交等罪」という罪名をニュースで目にしたことはないだろうか。

2017年の刑法一部改正により新設され、親や養親などの監護者が、18歳未満の者に対して「監護者であることによる影響力」に乗じて、わいせつ行為や性交をした場合、これらの罪に問われるようになった。通常の強制性交等罪のように、暴行や脅迫などの行為がなくとも成立する。

多くの刑事裁判を傍聴するライターの高橋ユキ氏によれば、被告人となった父親たちの言動には、「ある共通点が見えたり、似た証言をすることがあった」という。それは一体、どんなものなのか。高橋氏の寄稿をお届けする。

●傍聴にも一苦労

「監護者わいせつ罪」や「監護者性交等罪」に問われた事件の傍聴は、なかなか骨が折れる。

逮捕されたり、または有罪判決を受けた“監護者”たちの実名は報じられない。被害者は監護者の子である場合があるため、被害者秘匿の観点からこうした対応がなされている。

裁判所でも同様だ。「監護者わいせつ罪」や「監護者性交等罪」で起訴された被告人については開廷表に被告人名は載らず、法廷でも、氏名や住所を名乗ることはない。被害者とされる者の氏名も伏せられる。傍聴取材をするには、裁判所に通い、開廷表から、同罪名の事件がないか確認するしかない。

こうして監護者性交等罪、監護者わいせつ罪の公判をいくつか傍聴してきた。そんな中で、目にした事件はまだ数少ないながらも、起訴された監護者たちの共通点も浮かび上がってきたのだ。

●被害にあった娘「幼い頃から暴力を受けていた」

当時高校2年生だった実の娘に性交したとして、その父親が「監護者性交等罪」に問われていた公判が2020年、東京地裁で開かれていた。すでに父親には懲役6年の判決が言い渡されている。

事件が起きたのは2017年8月。娘のAさんに対し、自宅で性交したという。だが検察側冒頭陳述では、父親による行為はその一度だけではないことが明かされる。

父親は「Aさんが小学校5年生の頃、妻が仕事で留守の時に被害者の寝室に入り陰部を触る、胸を揉むなどの行為をしていた」うえに「Aさんが高校生になると何度も性交するようになった」のだという。

Aさんは高校生になっても、父親からは逃れられない、家族が崩壊するなどの思いから周囲にこれを言えずにいた。

また父親は逮捕に至った犯行後も性交を続けていたが、被害者が自宅で硬直状態となり病院に赴いた際、主治医に相談して初めて発覚した。

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