1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「地球の歩き方」逆境だからこそ新機軸…フランスを楽しめる「東京の歩き方」でいいじゃない 編集長に聞く

弁護士ドットコムニュース / 2021年8月31日 10時12分

写真

関連画像

コロナ禍で観光業界全体が苦しむなか、旅行に関する書籍を発行している出版業界も例外ではない。海外旅行のガイドブック「地球の歩き方」シリーズも、苦戦を強いられている。

創刊以来発行していたダイヤモンド・ビッグ社は2021年1月、「地球の歩き方」などの出版事業や関連事業を学研グループの「学研プラス」に譲渡した。譲渡以前から現在まで「地球の歩き方」編集長を務めている宮田崇さんによれば、「完全に新型コロナの影響」だという。

コロナ禍以前は、読者のニーズに合わせてガイドブックのシリーズを増やしていたことなどもあり、「4年間右肩上がり」(宮田さん)の売り上げを記録するなど好調だったが、そこに新型コロナの影響を正面から受けてしまった。

海外旅行は困難となり、「地球の歩き方」の売り上げも「具体的にお話できるような数字がないぐらい」(宮田さん)になってしまったという。現地取材ができないため、改訂版の発行もできなくなった。

しかし、「地球の歩き方」編集部は、歩みを止めていない。

東京オリンピックのタイミングに合わせて企画されていた新シリーズ「旅の図鑑シリーズ」や「旅好き女子」のためのシリーズ「aruco」の東京版などを発行。コロナ禍でも好調な売り上げを記録し、通常版のガイドブック「不在」の中で奮闘を続けている。

この苦境をも「立ち止まって考えられる良い時間をもらえた」と前向きに捉える宮田さんに、今後の「地球の歩き方」のあり方や見通しなどを聞いた。(編集部・若柳拓志)

●ガイドブックの改訂はコロナ禍で完全ストップ

1979年創刊の「地球の歩き方」は、計160を超える国や地域をカバーする海外旅行用ガイドブックとして知られている。旅先の観光地や名物を紹介するだけでなく、現地の生活習慣や文化のほか、入国までの交通手段なども詳細に掲載されている「旅のバイブル」だ。

ガイドブックの制作にあたっては、必ず編集者、ライター、カメラマンが日本から現地に行き、現地の協力者とともに取材を進め、日本で編集をおこなう。日本から移動する段階から、一般の旅行者と同じ目線で取材するというスタイルを大切にしているという。

「アメリカでのテロ事件後などは特に顕著でしたが、飛行機内への持ち込み条件が変わることもあります。

喫煙者が長年愛用しているライターを空港で取られそうになったという話があった際には、『大切なライターならその場であきらめず、空港内にある郵便局から自宅に送り返そう』というコラムを入れたこともあります」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング