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子ども性被害の背景に「グルーミング」 オンラインで知り合い、妊娠した中学生も

弁護士ドットコムニュース / 2021年10月6日 15時21分

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刑法の性犯罪規定の見直しについて議論する法制審議会(法相の諮問機関)で、「グルーミング」についても取り上げられることになった。

「グルーミング」とは、性交やわいせつな行為などをする目的で、親切を装って子どもを手なづけることで、「チャイルド・グルーミング(child grooming)」と呼ばれることもある。

あまり聞いたことのない言葉だが、性犯罪被害に詳しい弁護士は「若い世代への性暴力は、だいたいグルーミングからはじまることの方が多い」と語る。いったいどのような被害が起きているのだろうか。

●オンラインで仲良くなってから被害に

性暴力被害者支援にたずさわる川本瑞紀弁護士の元には、夏休み明けになると「グルーミング」から始まる性被害の相談が増える。多くは夏休みの間にオンラインで知り合った人からの被害だ。

「SNSで知り合い悩み相談や趣味の話で盛り上がった後に、直接会う約束をして、『外じゃ話しにくいから家においで』『家で有料コンテンツを見ようよ』と相手の自宅に誘われ、不意打ちで性的行為をされる。これが典型的なパターンです。中高生はまさか自分の体に興味を持たれているなんて思いもしていません」(川本弁護士)

大阪大学大学院の野坂祐子准教授も「子供をねらう加害者は、そうした(編注:暴行や脅迫を伴う)あからさまな身体的暴力よりも、グルーミングを用いるのが典型である」と述べる(月刊誌『児童心理』2018年7月号)。

「一晩中、メールやラインを送り、子どものつぶやきや愚痴に共感や同意を示しながら、数百通ものやりとりを交わす。たとえ、それが『相槌』程度の内容であったとしても、寂しさを感じている子どもにとって、自分に関心を向けてくれる『画面の向こう』の相手は、何者にも代えがたい存在となる」(同誌)

●グルーミング、3つのケース

法務省の「性犯罪に関する刑事法検討会」の取りまとめ報告書では、グルーミングは3つのケースに分類されると整理している。

(1)オンライングルーミング:SNSなどを通じて徐々に子どもの信頼を得た上で、会う約束をするなどして性交に及ぶケース
(2)リアルで近しい関係からのグルーミング:子どもと近い関係にある者が、子どもの肩をもむといった行為から始め、断りにくくさせた上で徐々に体に触れるケース
(3)それほど近しくない人からのグルーミング:子どもと面識のない者が公園などで子どもに声を掛けて徐々に親しくなるケース

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