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「こどおじ・こどおば」と呼ばないで 親の介護で「独身ならむしろ実家住まいが正しい」

弁護士ドットコムニュース / 2021年10月23日 8時51分

「50過ぎて結婚もできず、孫の顔も見せられなかった私が、ずっとボロい借家住まいだった両親に最後にできる親孝行だと思い、買った家に呼んで同居しています。なので、実家で同居と言うだけで変な言われ方されるとすごく嫌な気分になるのです」

「こどおじ」という言葉には、若年無業者である「ニート」に似た意味合いを感じてしまうそうですが、この男性のように、「こどおじ」の中には働いている人も多いのです

男性は、自分で稼いだお金で自由に生きる人生を歩んでいて、最近はアニメ「ゆるキャン△」の影響をうけて、ソロキャンプにハマっているそうです。

●病気・障害が理由で同居

40代の女性は、もともと病弱で、30代前半まで低賃金の仕事をしていたため、親と同居せざるをえなかったそうです。いまは精神疾患で働けなくなり、70代の親と同居しています。

就職氷河期世代にあたり、なかなか良い仕事に就くことができなかったと話します。

「仕事をしていたときは家にお金を入れていました。親が穀潰しと怒りまくったからです。希望してこどおばになっているわけじゃない。仕事がなく賃金が低いからしかたないのです」

30代の娘が「こどおば」だという50代女性からも連絡がありました。親子はともに「てんかん」と診断され、精神障害者手帳を所有しています。2人とも働いていた時期もありますが、現在は無職で、障害者年金で暮らしています。

「私は『こどおじ(こどおば)』という言葉を知りませんでしたが、娘は『私みたいな人のことを言うんだよ』とケロっとした感じで教えてくれました」

女性が購入したばかりの自宅で、娘と二人暮らしです。女性の夫は自分の親の介護のため、別居しています。娘には独立する考えがありません。

「娘は結婚をする気も、万一、結婚しても子供を産むつもりもないそうです。働けないときの娘の収入は障害者年金だけです。私が亡くなったときのために、娘は少しでも貯蓄をしておきたいと『こどおば』状態を選んでいます。私も将来、入院費負担などで娘に迷惑をかける可能性が高いので、娘の『こどおば』を認めています。

しっかり、将来の事を考えた上で親子で話し合った結果の『こどおじ』なので問題は無いです」

●経済的な理由がベースに

様々な声を紹介してきましたが、多くの人に共通していたのは、経済的な理由が含まれている点でした。

病気や障害を理由に働けなくなった前出の女性たちも、生活費の負担を軽減するために家族と同居を選んでいます。

人生のほとんどを親と同居し、50代で自宅を購入した男性も、若いころには「元々、一人が好きなのでずっと一人暮らししたかった」と考えていたそうです。しかし、一人暮らしと実家暮らしでかかるコストを検討した結果、同居を選んだわけです。

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