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ウーバーイーツ専業配達員「AIに振り回される働き方」の苦悩、長時間労働で思考停止に

弁護士ドットコムニュース / 2021年10月25日 10時40分

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フードデリバリーのウーバーイーツは、デジタルのプラットフォームによって仕事の割り振りが決まる「プラットフォーム労働」と呼ばれており、運営会社との雇用関係を伴わない、新しい働き方として注目されている。

しかし、その働き方は、仕事を割り振るプラットフォームの仕組みと、そのプラットフォームの運営会社の方針に左右される側面も強い。

東京都内でウーバーイーツの配達員を専業でしている40代男性に話を聞いてみた。(編集部:新志有裕、白井楓花)

●腹痛で苦しんでいても、自己責任で配達

10月の平日の午前9時、自転車を停めて、23区の路上からのオンライン取材に応じてくれた男性の表情には、疲れが見えた。

「実は途中でお腹が痛くなったのですが、今日は朝8時半くらいから仕事を初めて、すでに1件配達してきました」

自営業であるため、健康管理は基本的に自己責任。そんな厳しさがさっそく垣間見えた。

男性は以前働いていた個人商店の経営がうまくいっておらず、試しにウーバーイーツに登録。その手軽さから次第に配達員としての業務の比率を増やし、専業になった。

男性が気になっているのは、やはり報酬についてだ。

●ブラックボックスの報酬「結局はウーバーの言い値だ」

配達員のアプリに配達のリクエストが届くと、その画面には届け先と報酬額が表示される。しかし、その報酬にどんな基準で決まっているのかはよくわからない。もともとは明確な基準があったが、今年5月の新報酬体系の導入によってわからなくなった。アプリを立ち上げて、オンラインにする時間が同じであっても、週によって報酬に変動がある。

「結局ウーバーの言い値になっちゃってるんですよ」と男性は語気を強める。

「ウーバーイーツは結構広まってきたので、今後注文数が減ることはあっても、大幅に増えることはないでしょう。それなのに、配達員の数は増えているようです。需給のバランスを見てなのか、配達の単価は余計に安くなっている印象がありますね。時間帯によっては2、3件配達しても1000円に達しないので、高い料金設定の時にやらないと意味がないです」

ウーバーイーツには、「週末だけ」「空いた時間」といった、ライトな副業層が多く存在する。金額や距離をさほど気にせずに稼働する配達員がいる以上、運営側が報酬額を大幅に上げることは考えにくいという。

この点が、最低賃金が適用される雇用型のアルバイトとは異なる。需要と供給がダイレクトに報酬に反映されてしまうのだ。

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