ベビーシッター「マッチングサイト」でトラブルが起きたら・・・運営者の責任は?

弁護士ドットコムニュース / 2014年4月10日 17時43分

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ベビーシッターの「マッチングサイト」を介して預けられた2歳の男児が、遺体で発見されるという痛ましい事件がおきた。これをきっかけに、ベビーシッターのサイトに注目が集まっている。

最近は日本でもベビーシッターの利用が進んでいるが、特に都市部では、簡単にシッターが探せるサイトのニーズは強い。マッチングサイトを見ると、「生後3カ月の女の子を週3日、シッターしてくださる方を探しています」「子どもが大好きです。子育て経験あり 1時間1000円~」など、さまざまな投稿がされている。

一方、こうしたサイトにシッターとして登録するのは簡単で、資格不問、料金設定や保険加入も個人任せ、というケースが多いようだ。なかには「当事者間のトラブルには一切関与しない」と明言しているサイトもある。

万が一「トラブル」がおきたとき、ベビーシッターと利用者を橋渡ししたマッチングサイトに、法的責任は生じないのだろうか。消費者契約法にくわしい上田孝治弁護士に聞いた。

●マッチングサイトは「取引の場を提供しているだけ」

「ベビーシッターのマッチングサイトの役割は、基本的に、取引の場を提供しているだけで、自らがベビーシッターを紹介したり、派遣したりしているわけではありません。

したがって、マッチングサイトを通じて知り合ったベビーシッターから何らかの被害を受けたとしても、マッチングサイト運営者は、原則として責任を負いません。

これは、インターネットのショッピングモールやオークションサイトと、同じような構図です」

個別の取引について責任を負うのは、あくまでも取引相手であって、サイト運営者が責任を負う形には、基本的になっていないわけだ。

「もっとも、マッチングサイトの運営者は、利用契約に基づいて、サイト利用者に不測の損害を与えないようにすべき契約上の付随義務を負っています。

したがって、特段の事情がある場合には、マッチングサイト運営者の責任が問われることもあるでしょう。

このことは、マッチングサイトの規約に『当事者間のトラブルには一切関与しない』などと記載されていても同じです」

その「特段の事情」とは、どんな場合だろうか?

「たとえば、サイトに登録しているベビーシッターについて、実際の利用者からのクレームが多発していることを運営者が知っていたのに、合理的期間を超えて会員登録を放置した結果、同じような問題が生じて利用者に損害が発生した、といったケースが考えられます」

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