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あごマスク注意され「コロナみたいな顔」と暴言、男性が在宅起訴…「侮辱罪」とは?

弁護士ドットコムニュース / 2021年12月25日 9時59分

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顎にマスクをかけていることを注意してきた女性(50代)に対して、「コロナみたいな顔してからに」と言い放った男性(60代)が、侮辱罪で在宅起訴されたと西日本新聞me(12月15日)が報じた。

報道によると、トラブルは2021年2月、福岡発那覇行きの航空機内で発生。男性は鼻と口を出した状態で3人掛けのシートの通路側の席に乗り込んだきたため、隣の席の女性がマスクの着用をお願いしたところ、侮辱に及んだという。

女性が侮辱の疑いで告訴したことを受け、福岡県警は同年5月に書類送検した。女性は「私が丸顔なので『コロナウイルスに似ている』と言いたかったのではないか。忌み嫌われているコロナに例えられ、人格まで否定された気持ちだった」と話したという。

●「侮辱罪」厳罰化の動きも

侮辱罪の法定刑は、拘留(1日以上30日未満)または科料(1000円以上1万円未満)で、刑法では最も軽い罰則だが、近年社会問題となっているネット上の誹謗中傷で注目されている。

プロレスラーの木村花さんがSNSで誹謗中傷を受けた後に死去した問題では、悪質な投稿をした男性が侮辱罪で略式起訴され、科料9000円の命令を受けたが、「軽すぎる」などの声が上がっていた。

国の法制審議会は2021年10月、現行法に「1年以下の懲役・禁錮または30万円以下の罰金」を追加する厳罰化を法務大臣に答申しており、近く改正される可能性がある。

今回のケースはネット上の誹謗中傷ではないが、男性はすでに起訴されており、有罪か無罪かという状況だ。今回の発言は侮辱に当たるのだろうか。また、侮辱罪で起訴されるというケースはあまり耳にしないが、なぜ起訴にまで至ったのだろうか。元検事の荒木樹弁護士に聞いた。

●名誉毀損罪との違いは「事実を摘示したか否か」だけ

——そもそも侮辱罪とはどのような犯罪でしょうか。名誉毀損罪とはどう違いますか。

刑法は、個人の名誉を侵害する犯罪として、「名誉毀損罪」と「侮辱罪」を定めています。

名誉毀損罪は、事実を摘示して、公然と、人の社会的評価を下げる行為を処罰するものです。他方、侮辱罪は、事実の摘示をせずに、公然と、人の社会的評価を下げる行為を処罰する内容です。

名誉毀損罪の「事実」は、真実であるか、虚偽の事実であるかどうかを問いません。典型的には、ある人の前科を勝手に公表する行為です。

その前科内容が虚偽であれば当然ですが、仮に、真実の場合であっても、その人に対する名誉毀損に該当します。なお、公益目的があるなど正当理由がある場合には、違法性はなく、処罰はされません。

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