首都圏私大・下宿生の「仕送り」は月9万円・・・税金はどうなっているの?

弁護士ドットコムニュース / 2014年5月13日 15時39分

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親から大学生への「仕送り」の額が、1986年の調査開始以来、最低額を更新している。東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)の調べだと、首都圏の私立大学に通う下宿生の平均仕送り月額は、1994年度の12万4900円をピークに下がり続け、2013年度には過去最低の8万9000円まで落ち込んだ。

一方で、家賃の平均は6万900円となっているため、仕送り額から家賃を引いた生活費は2万8100円にしかならない計算だ。つまり、一日あたり1000円に満たないのだ。東京私大教連の報告書によれば、「不足する生活費や学業の経費は、アルバイト等の収入でおぎなっていると思われる」ということだ。

ところで、この「仕送り」。税法上は、どんな扱いになっているのだろうか。仕送りには「贈与税」がかからないのだろうか。高橋寿克税理士に話を聞いた。

●通常必要な額であれば仕送りは「非課税」

「仕送りは法律上、『贈与』になりますが、通常の仕送りであれば贈与税はかかりません」

高橋税理士はこう述べる。なぜだろうか?

「次の3つの条件をすべて満たす贈与は、贈与税が非課税になるからです。

(1)扶養義務者(配偶者。直系血族。兄弟姉妹。生計を一にしている3親等以内の親族)どうしが行う贈与であること

(2)お金を使う目的が生活費、または教育費であること

(3)通常必要と認められる金額の範囲内であること」

通常の仕送りは、これらの条件を満たしている可能性が高い、ということだ。

●高額すぎる「仕送り」には注意が必要

仕送りをする際に、注意すべき点はあるだろうか?

「問題となるのは、仕送りの額が『通常必要と認められる金額』を超えていて、さらに贈与税の基礎控除額(年間110万円)よりも多かった場合ですね。

本来であれば、超過分については贈与税の課税対象ですが、税務署は細かな資金移動まで捕捉していません。

したがって、こうした部分については贈与税が『課税もれ』になることも多いのが実情です」

納税しなくても済むということだろうか?

「いいえ、そうとは言えません。生前に贈与した財産についても、相続をする際に『相続税』を課されることがあるからです」

どういうことだろうか?

「不相当に高額な子(孫)名義の預金は、相続の際に、相続税の対象となる『名義預金』として扱われることがあるのです。

この名義預金は『相続財産』として扱われ、課される税金も『相続税』となりますので、要注意です」

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