古い商店街にたたずむ「小さな店」 つぶれないのはなぜなのか?

弁護士ドットコムニュース / 2014年5月16日 18時56分

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商店街にひっそりとたたずむ客足の少ない店。一見すると、売り上げがほとんどなさそうなのだが、なぜかつぶれない。そんな店が一つや二つ、頭に浮かぶのではないか。

このような小さな商店が、しぶとく生き残っている裏には、外からはわからないような「儲けのカラクリ」がなにかあるのではないか。それはどんな仕掛けなのか。阿比留一裕税理士に聞いた。

●客足が少なくても、客単価が高ければ良い

「小さなお店がなぜ生き残っているか? 答えはカンタンです。それは、必要なだけのお金を稼げているからです」

阿比留税理士はこうキッパリと言う。

「儲けのパターンは、大きく2つに分かれます。『お金を稼げている(収入)』か、『必要なだけのお金(支出)』が少ないか、のどちらかです」

では、一番目の「お金を稼げている」パターンというのは、どんなケースがあるのだろうか。

「たとえば、客足は少ないけれど、客単価がものすごく高くて、粗利率も高いお店です。わかりやすい例だと、宝石店が挙げられます。

このほか、お店でお客様に直接販売する以外に通信販売で売上があったり、他のお店に商材を卸す売上がある場合もあります。

また、お店のオーナーが実はそのテナントビルのオーナーで、他のお店からの家賃収入があるという場合も少なくありません」

●「居抜き」で開業資金が少ない店

二番目の「必要なだけのお金」が少ないパターンはどうだろう。

「まず、前の事業者が設置した設備を引き継ぐ『居抜き』という物件で安く開業した場合があります。開業資金が安く抑えられるので借入が無く、返済の負担もほとんどないため、営業が楽になります。

また、子どもがみんな自立しているなどオーナーの生活費必要額が少ないお店、つまり半分、趣味で続けているような店の場合もあるでしょう」

こうした事情は、ただ単に客の出入りや店構えを見ただけでは、わからないだろう。

「そうですね。外からの見た目だけではわからない儲けのカラクリがあるわけです。こういった形で収入と支出のバランスがとれていれば、お店は生き残っていけます」

いったいどんな風に儲けているのかと想像しながら、小さな店舗の多い商店街を散策するのも楽しそうだ。

【取材協力税理士】

阿比留 一裕(あびる・かずひろ)税理士

2002年 大阪大学在学中に公認会計士試験に合格。大手監査法人、銀行での監査・M&A・事業再生業務等を経て、2009年に独立。「美容・飲食特化型の税務サービス」を展開する傍ら、M&A・事業再生業務も行っている。

事務所名   :税理士法人阿比留会計事務所

事務所URL:http://ameblo.jp/abiru-cpa/

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