延期になった「AKB握手会」 もしこのまま開かれなかったら「握手券」はどうなる?

弁護士ドットコムニュース / 2014年5月30日 17時53分

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人気アイドルグループ「AKB48」の握手会で、メンバーやスタッフが切り付けられた事件を受け、主催者のキングレコードは、今後に予定されていた握手会の開催延期を発表した。

延期ということは、いつか開催されるのかもしれない。しかし、その時期は明らかにされていない。握手券を持っている人の中には「このまま握手会が開催されず、握手券が無駄になってしまうのでは?」と心配している人もいるだろう。

握手券はCDを買ったときについてくるチケットで、それを目当てにCDを買うファンもいる。仮に、握手会がこのまま開催中止となってしまった場合、握手券を持っている人は「どうにかして握手会を開いてくれ!」「開催できないなら、CD代金を返してくれ!」と運営側に要求できるのだろうか。秋山亘弁護士に聞いた。

●「全国握手会」の場合は「代替性」がある

「AKBの握手会に『全国握手会』と『個別握手会』があります」

このように秋山弁護士は切り出した。

「全国握手会は、全国各地で複数回にわたり行われる握手会で、握手券をもっている人はそのうちのどれかに参加して、AKBのメンバーと握手することができます。握手会の運営側からみると、その開催義務は『代替性』があるといえます」

つまり、ある握手会が中止になったとしても、運営側は、別の日時にあらためて握手会を開催する義務があるということだ。

「握手券をもっているファンの側からすると、ある会場での握手会が中止となってしまったとしても、別の会場で開かれる握手会には参加する権利が残っていることになります。したがって、その別の握手会に参加してください、ということになりますね」

●個別握手会が中止になったら?

では、「個別握手会」の場合はどうなのだろう?

「これに対して、個別握手会は、特定の日時・特定の会場・特定の人物と握手する権利です。なので、第三者の妨害行為によって、ある握手会が中止となってしまった場合、AKB握手会の運営側の義務は履行できなくなります」

たしかに、まったく同じ日時、場所、メンバーで握手会を開催するということは不可能だ。不可能な義務を課すことはできないから、握手会の開催義務もなくなるということのようだ。

それでは、個別握手会のチケットの所有者は、握手会が中止になってしまったら、あきらめるしかないのだろうか?

「この場合、第三者の妨害行為を防げなかったことについて、運営側に過失があるかないかで、結論が変わってきます。過失が認められる場合には、握手会が中止になったことによる損害を賠償する義務が生じます」

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