大相撲の力士が土俵下に「落下」 ケガした観客は「治療費」を請求できるか?

弁護士ドットコムニュース / 2014年6月6日 18時37分

ということは、観客は危険を承知で『砂かぶり』を選んだと自己責任を問われるか、はたまた、主催者側は危険な場所なのだから、安全対策をもっと取れと責められるか。訴訟になっても、かなり意見が分かれそうだ。

「そうですね。野球観戦と相撲観戦をどの程度、同一視できるかによって、訴訟の場合の判決予測は異なってくるでしょう。

その判断には、臨場感を確保するという砂かぶりの本質的要請の重要性や、砂かぶりで観戦する観客の注意義務の程度、そして、砂かぶりの構造や観戦方法等の安全対策の合理性について、総合的に考える必要があります。

ただ、だからこそ、今回のようなケースは、裁判に至る前に、適切な協議による解決が可能な事案であるとも言えるのです」

訴訟になって話がややこしくなる前に、主催者も観客も、互いにスポーツを愛する者同士として歩み寄りたいものだ。

(弁護士ドットコム トピックス)

【取材協力弁護士】
渡邉 正昭(わたなべ・まさあき)弁護士
交渉戦略家。25年以上に亘り法的交渉や裁判外紛争解決(ADR)の問題に取り組む。相談や事件依頼は日本全国から。セカンドオピニオンや引継依頼も多い。心理学を活用した法的交渉が特徴。
事務所名:渡邉アーク総合法律事務所
事務所URL:http://www.watanabe-ark.gr.jp/

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