<小保方博士論文>「不正あったが学位取消に該当せず」早大調査委・配布資料(全文)

弁護士ドットコムニュース / 2014年7月17日 18時29分

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理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーの「博士論文」をめぐり、早稲田大学の調査委員会(委員長・小林英明弁護士)は7月17日、記者会見を開いた。調査委は、小保方リーダーの博士論文に数々の「問題点」を指摘しつつも、小保方リーダーの行為が「学位取り消しの規定にあたらない」と結論付けた。

会見場で配られた報告書の全文は下記の通り。

▼早稲田大学・大学院先進理工学研究科における博士学位論文に関する調査委員会

平成26年7月17日

第1章 序

I.委員会の構成

委員長 小林英明(弁護士、長島・大野・常松法律事務所)

委員 国立大学名誉教授 医学博士

    東京大学名誉教授 医学博士

    早稲田大学教授  医学博士

    早稲田大学教授  政治学博士

II.調査目的

・本件博士論文の作成過程における問題点の検証

・本件博士論文の内容の信憑性及び妥当性の検証

・本件博士論文作成の指導過程における問題点の検証

・小保方氏に対する博士学位授与に係る審査過程における問題点の検証

III.調査期間

平成26年3月31日から同年7月16日まで。

IV.調査方法

・小保方氏を含む関係者に対する事情聴取等

・関係資料等の分析、検討等

第2章 調査結果

I.本件博士論文の作成過程における問題点の検証

1.本委員会による認定

(1)著作権侵害行為であり、かつ創作者誤認惹起行為といえる箇所——11箇所

〈主な箇所〉

・序章

・リファレンス(但し、過失)

・Fig.10(但し、過失)

(2)意味不明な記載といえる箇所——2箇所

(3)論旨が不明瞭な記載といえる箇所——5箇所

(4)Tissue誌論文※1の記載内容と整合性がない箇所——5箇所

(5)論文の形式上の不備がある箇所——3箇所

2.本委員会による認定の補足

(1)本件博士論文のもととなった実験の実在性について「実在性あり。」と認定した。

(2)Tissue誌論文からの転載について「共著者等の同意がある等で、著作権侵害行為及び創作者誤認惹起行為にはあたらない。」と認定した。

(3)本件博士論文は作成初期段階の博士論文であるとの小保方氏の主張について「本件博士論文は、公聴会時前の段階の博士論文草稿である。」、「最終的な完成版の博士論文を製本すべきところ、誤って公聴会時前の段階の博士論文草稿を製本し、大学へ提出した。」と認定した。

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