「小保方氏の博士論文に学位授与ありえない」早大教員有志が調査委の報告書に「異議」

弁護士ドットコムニュース / 2014年7月25日 12時40分

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理化学研究所の小保方晴子リーダーの博士論文について、早稲田大学の調査委員会が「不正はあったが、博士号の取り消しにあたらない」と判断したことに対して、同大学大学院先進理工学研究科の教員有志は7月24日、異議を表明する文書を大学に提出した。

文書には、岩崎秀雄教授(電気・情報生命専攻)ら4人の教授が、有志代表として名を連ねている。調査委員会の報告書について、「私たちが(小保方リーダーの)学位論文の中で重大な問題点とみなしてきたものが、軽微に扱われている場合が散見された」「強い違和感と困惑を覚えざるを得ない」と反発する姿勢を示した。

小保方リーダーの博士論文の冒頭が海外サイトの無断引用(コピー&ペースト)だったことについて、「執筆者の学問的な誠実さと能力の欠如を強くうかがわせる」と指摘し、「このような論文に本来、学位授与がなされることはありえない」と、調査委員会の結論を強く批判している。

●委員長以外のメンバー非公表「透明性・信頼性を欠く」

さらに、今回の調査委員会のメンバーが、小林英明委員長以外は非公表とされていることについて、「どの程度の解釈の振れ幅があったのか、小林弁護士以外の委員の見解を正す機会がない」「透明性・信頼性を欠く」と非難している。

調査委員会の報告書では、小保方リーダーの博士論文に「不正の方法」があったとしながらも、それによって学位が与えられたわけではないと認定。「小保方氏に対し与えられた学位を取り消すことはできない」と結論づけられていた。

早稲田大学の教員有志は24日、大学に提出した文書をウェブサイトで公表した。その文書の内容は以下のとおり。

(注:7月25日に修正版が公開されたため、下記の文書も修正版に差し替えた)

●「小保方晴子氏の博士学位論文に対する調査報告書」に対する早稲田大学大学院 先進理工学研究科 教員有志の所見(全文)

2014年7月24日

(2014年7月25日一部訂正)

早稲田大学における博士学位論文の不正に関する問題は、本学個別の問題というだけにとどまらず、科学研究や大学における教育、さらに博士の学位の信用にも大きな影響をおよぼす問題です。私たちは、先進理工学研究科の構成員として、また自然科学の研究・教育に携わる学徒としてこの問題に対する大きな危機感を共有しており、本問題の解決に向け、科学的規範と良心にしたがって誠実に行動していきたいと考えております。

さて、2014年7月17日に「早稲田大学大学院先進理工学研究科における博士学位論文に関する調査委員会」(小林英明委員長)による調査報告書が早稲田大学に提出されました。当日小林委員長による記者会見と概要書の配布が行われ、さらに7月19日に修正処理を施された報告書全文が早稲田大学のウェブサイトより公開されました。

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