花火大会の後に残った「ゴミの山」 身勝手なポイ捨ては「法律違反」でないのか?

弁護士ドットコムニュース / 2014年8月6日 14時35分

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駐輪場に散乱するゴミ、電信柱や自動販売機の横にうずたかく積まれたゴミの山・・・。7月下旬に東京東部で催された「隅田川花火大会」では、路上にポイ捨てされたゴミの写真がツイッター上に投稿され、物議を醸した。

「花火大会のせいでゴミの山ー(´・_・`)去年まではこんなんじゃなかったのにな(._.)」「隅田川の花火綺麗だったけど,帰り道ゴミだらけでびっくりした。明日になって、観光に来た人がこれ見たらどうせ俺ら地元民のせいにされるから本当やめて欲しい」

会場の近くに住んでいると思われる人からは、こんな来場者のマナーに苦言を呈する声が、多くツイートされていた。

ところで今回の騒動、おもに来場者の「マナー」との問題として議論されているが、こうした形でゴミを捨てることは、なんらかの法律に違反するのではないのだろうか。高岡輝征弁護士に聞いた。

●「廃棄物処理法」違反になる

「ゴミの不法投棄は違法です」

高岡弁護士は明快にこう述べた。具体的には、どのような法律に違反するのだろうか。

「『廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)』の16条に『何人も,みだりに廃棄物を捨ててはならない』とあります。『何人も』ですから、一般人も対象となります。また、『廃棄物』には、ゴミが含まれます(廃棄物処理法2条1項)。

したがって、隅田川の花火大会の際に、一般の人がゴミを捨てる行為は、廃棄物処理法16条違反となります。罰則は、5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金です(廃棄物処理法25条1項14号)」

廃棄物処理法以外の法令はどうだろうか。

「ほかには、『公共の利益に反してみだりにごみ……を棄てた者」(軽犯罪法1条27号)として、軽犯罪法にも違反します。

また、区の条例にも違反します。隅田川花火大会の会場は、台東区と墨田区にまたがっていますが、いずれの区でもゴミのポイ捨ては条例違反です。ただし、区の条例に罰則規定はありません」

1回のゴミのポイ捨てで、いくつも法令違反が成立し、それぞれで罰せられるということだろうか。

「そうではありません。このように、1つの行為が2つ以上の罪名に触れることを、『観念的競合』といい、最も重い刑で処罰されます(刑法54条1項前段)。

今回の事案では、廃棄物処理法の罰則がいちばん重いので、廃棄物処理法で処罰されます」

なぜ、同じ行為をいくつもの法令で規制するのだろう。一つで十分ではないだろうか。

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