「ヘイトスピーチ」を新しい法律で規制すべきか? 弁護士13人の「賛否両論」

弁護士ドットコムニュース / 2014年8月17日 11時2分

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頻発するヘイトスピーチ(憎悪表現)を法律で規制すべきか否か――。東京都の舛添要一知事が、在日コリアンらに対するヘイトスピーチについて、安倍晋三首相に法規制を求めた。

報道によると、舛添知事は8月上旬、安倍首相と面会し、「人権に対する挑戦。五輪を控えた東京でまかり通るのは恥ずかしい」と述べ、法整備の必要性に言及した。これに対して、安倍首相も「日本の誇りを傷つける」と指摘し、自民党内での対応を検討する考えを示したという。

ヘイトスピーチを規制することについては、「表現の自由」の観点から反対する意見もあるが、新たな立法措置が必要なのだろうか。弁護士ドットコムに登録している弁護士に意見を聞いた。

●賛否で意見が割れている

ヘイトスピーチを規制する立法に賛成か、それとも、反対か。弁護士ドットコムでは、そのような質問を投げかけ、以下の3つの選択肢から回答してもらった。

1 ヘイトスピーチを規制する立法に賛成する→6票

2 ヘイトスピーチを規制する立法に反対する→4票

3 どちらでもない→3票

13人の弁護士から回答が寄せられた。回答は<立法に賛成する><立法に反対する><どちらでもない>に分散し、意見が割れていることが分かった。

そのうち、自由記述欄で意見を表明した弁護士10人の「コメント全文」を、以下で紹介する。(掲載順は、賛成→反対→どちらでもないの順番)

●ヘイトスピーチを規制する立法に「賛成」する意見

【秋山 直人弁護士】

「表現の自由の保障は極めて重要ですが、権利の濫用は許されません。

いわゆるヘイトスピーチと称されている言論には、明らかに表現の自由の濫用にわたり、差別的で憎悪に満ちたものがあります。こうした言論は、対象者の名誉感情や自尊心、人格権を著しく傷付けるものですから、権利の濫用として規制されてしかるべきと考えます。

表現の自由の観点からの慎重な歯止めを設けた上での規制立法に賛成します」

【森川 真好弁護士】

「憲法が定めた権利であっても、他人に著しい迷惑をかける形(行い)での権利行使は、規制されてもやむを得ないと考えています。いわゆる右翼が大きな音で凱旋することも、狭い道路で、通行人に向かって拡声器を用いることも、問題がありますし、内容において、特定の人に対する侮辱、名誉毀損になることは、刑事罰の対象ともなると思いますので、規制することは可能であるし、適当だと考えています」

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