「花火を打ち込まれた」「鉄パイプで襲われた」 東京・野宿者の4割「襲撃被害」経験

弁護士ドットコムニュース / 2014年8月15日 14時23分

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東京都内のホームレス支援団体が8月14日、記者会見を開き、野宿者(ホームレス状態の人)に対する襲撃の実態に関する調査結果を公表した。それによると、約4割の野宿者が襲撃を受けた経験があることが分かった。支援団体は同日、東京都に対策を求める要望書を提出した。

調査は「NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」などの支援団体が6月28日から7月14日にかけて、共同で実施。新宿や渋谷、池袋など、都内の野宿者に対して聞き取り調査を行い、347人から回答を得た。男性が97.4%を占めており、平均年齢は59.8歳だった。

調査結果によると、襲撃の経験について、「よくある」と回答したのが22人、「たまにある」が63人、「ほとんどない」が41人、「まったくない」が192人だった。「よくある」「たまにある」「ほとんどない」を合計すると126人で、無効回答を除いた全体の39.6%が一度は襲撃を経験していることが分かった。

また、襲撃した加害者のうち、「大人」が22%、「子ども・若者」が38%、「その他・不明」が40%で、子どもを含めた若者が多いことが分かった。また、襲撃者の人数は「1人」が25%、「2〜4人」が47.5%、「5人以上」が27.5%で、複数人の集団で襲撃しているケースが75%を占めていた。

襲撃の内容としては、「物を使った暴力」が37%で最も多く、「暴言・脅迫」が25%、蹴る、殴るといった「身体を使った暴力」が25%、その他13%だった。

具体的な事例としては「言いがかりや因縁をつけられる」「段ボールを蹴られる、殴られる」「ペットボトルを投げられる、空き缶や石を投げられる、鉄パイプでたたかれる」「タバコの火を投げられる、荷物に火をつけられる、花火を打ち込まれる」などの被害が判明した。

●調査担当者「人をモノとして見るのはゆゆしきこと」

記者会見で、「NPO法人自立生活サポートセンター」の大西連理事長は「この結果をより多くの人に知ってほしい。背景には野宿者に対する社会的な差別や偏見がある」と指摘した。

また、聞き取り調査を担当した「社会事業委員会ひとさじの会」の吉水岳彦氏は、「川沿いをまわって、出会った人たちから話を聞いた。(野宿者たちは)『たいしたことはされていない』と言うが、実際は暴力行為や嫌がらせを日常茶飯事に受けている。

若い人たちが、花火を使って襲撃しているという話も聞いた。(野宿者は)『俺らのことをモノとしてしか見ていない』と話していた。人をモノとして見るのはゆゆしきことだ。時として命を奪うこともあるという認識がないのがおそろしい」と語った。

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