まんだらけから盗まれた「鉄人28号」 古物店で売られていた人形は戻ってくるのか?

弁護士ドットコムニュース / 2014年8月20日 11時35分

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東京・中野の中古ショップ「まんだらけ」が8月5日、鉄人28号のブリキ製人形を盗んだ人物の顔写真を公開すると宣言し、話題を呼んだ事件。騒動が始まってから2週間がたった19日、50歳のアルバイト男性が、窃盗の疑いで警視庁に逮捕された。

報道によると、警視庁は18日、同じ型の人形を中野区の古物店で発見した。この店に人形を売った男性が、まんだらけの防犯カメラに映っていた人物に似ていて、取引の際に保険証を提示していたことから、捜査線上に浮上したという。人形は、6万4000円で古物店に買い取られていたそうだ。

古物店は、容疑者の男性から人形を買ったようだが、その場合、人形はまんだらけに戻ってくるのだろうか。それとも、買った店のモノになるのだろうか。田村勇人弁護士に聞いた。

●人形は「まんだらけ」に返還される

「今回、報道されている通りの状況であれば、古物店は、盗まれた鉄人28号の人形を無償で『まんだらけ』に返さなければならないでしょう」

どういうルールで、そうなるのだろうか?

「まず、もし『盗まれた品であることを知っていて』買い取った場合は、『盗品等有償譲受け罪』という犯罪行為になります。

一方で、『買い取った品物が盗品だということを知らず、知らなかったことについて過失もなかった』(これを善意無過失といいます)場合、犯罪にはなりません」

その場合、古物店としては、悪いことをしたわけではない。それなのに、品物を返さなければならないのだろうか?

「そうですね。

通常の取引をして、善意無過失で品物を手に入れた場合、手に入れた側は、すぐに所有権を得るというルールがあります(民法192条)。

ただし、これには例外があります。品物が盗まれたときから2年以内なら、盗られた人は、いま品物を持っている人に対して、無償で『品物を返して』という返還請求ができるんですね(同193条)。

したがって、古物店は、まんだらけに対して、タダで品物を返さなければならないのです」

●古物商を営むには「許可」が必要

そうなると古物店は大損だ。

「古物店が善意無過失なら、盗品を売った人に対して『お金を返せ』と請求できますので、まるまる損をするわけではありません。実際に返済されるかどうかは、別問題ですが・・・」

古物店を営むためには、その物品が盗まれた品かどうかを見抜く力も必要となってきそうだ。

「そうでしょうね。

なお、古物商を営業するには、公安委員会の許可が必要です。

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