仕事中にちょっと一服・・・気分転換の「喫煙タイム」は休憩時間にあたるのか?

弁護士ドットコムニュース / 2014年9月24日 15時50分

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仕事に行きづまったとき、気分を変えるために「ちょっと一服」と喫煙室へ――。こうした「一服」がほかには替えられない、大事なリフレッシュの時間だと感じている喫煙者もいるだろう。

しかし、タバコを吸わない人からは、喫煙者だけがこうした「タバコ休憩」をとることは不公平だという声もある。こうした声を気にしてか、ネットのあるQ&Aサイトには、愛煙家の1人から「業務時間中のタバコは休憩ですか?」という質問が寄せられている。

質問者は、タバコを吸っている時間の分だけ「休憩時間を短くしている」といい、「就業時間中にたばこを吸うことが休憩になるなら、トイレはどうなるのか」「トイレ休憩もタイムカードをきらなければならないのか」などと問いかけている。

業務時間中の「喫煙タイム」は、法的にいうと「休憩時間」なのだろうか。それとも・・・。労働問題にくわしい上林佑弁護士に聞いた。

●ポイントは「労働から完全に解放」されているかどうか

「労働基準法34条1項は、『使用者は、労働時間が6時間を超える場合においては少なくとも45分、8時間を超える場合においては少なくとも1時間の休憩時間を、労働時間の途中に与えなければならない』と規定しています。

この『休憩時間』とは、労働者が、労働から離れることを『権利として保障されている時間』を意味しており、その他の拘束時間は、労働時間として取り扱うこととされています(昭和22.9.13都道府県労働基準局長あて労働次官通達発基17号)。ですから、デスク前などにいて仕事の態勢にはあるけれども、単に作業をしていないような『手持ち時間』は、休憩時間には含まれません」

・・・ということは、席を外して上司の指示の来ないところへ行く、というのは、ほんの数分でも「休憩時間」に入るのだろうか。

「労働基準法第34条1項の休憩時間については、分割して付与してもよいとされています。ただ、どの程度、継続した時間を与えれば休憩時間といえるのかということに関しては、規定や行政解釈はありません。

たとえば、『ほんの数分』というのが、具体的には1、2分であるという場合、そのような短時間ではほとんど何もできず、自由に時間を利用することができないため、労働から解放されていると評価されない可能性はあります。しかし、数分であっても、『労働から完全に解放されていること』が保障されていれば、『休憩時間』といえるでしょう」

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