すき家「ワンオペ廃止」で深夜の灯りが消えた・・・そのとき店内の様子は?

弁護士ドットコムニュース / 2014年10月1日 12時17分

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牛丼「すき家」の急速な成長モデルを支えた深夜「ワンオペ」の灯火が消えた——。「すき家」を運営するゼンショーホールディングスは10月1日、過酷な長時間勤務や強盗被害を招くことで問題視された「ワンオペ」(深夜の1人勤務)を廃止した。午前0時から5時までの時間帯については、2人以上のスタッフを確保できない店舗の営業を休止することにした。

ゼンショーホールディングスによると、もともと24時間オープンでなかった店舗などを除き、これまでは1843店舗で24時間営業をおこなっていた。しかし人員不足により、63%にあたる全国各地の1167店が当面、深夜営業を一時休止する事態となった。弁護士ドットコムの記者は9月30日の深夜から10月1日にかけて、対象となった東京都内の店舗で「閉店の瞬間」を見た。

●「ワンオペ」店舗、閉店15分前の慌ただしさ

30日夜、6店舗が集中している渋谷駅に向かった。この日を境に3店舗が午前0時で営業を休止して、深夜閉店することになっていた。そのうちの1店舗を目指した。

23時30分ごろ、渋谷駅から渋谷マークシティを抜けて、道玄坂上の交番付近に出た。人通りが多くてにぎやかだ。近くに「松屋」を発見した。10人ほどの客がいて、3人の店員が対応していた。そこから150メートルほど南に向かうと、首都高3号渋谷線の下に出た。繁華街からやや離れたためか、人通りがまばらな中、目指す店舗は通り沿いにポツンとあった。

23時43分、店内に入った。客は記者を除いて2人。若い男性店員が1人で対応して、「ワンオペ」状態だった。今回の「ワンオペ」廃止は0時から5時までの時間帯で、それ以外のワンオペは廃止の対象外だ。

閉店15分前にラストオーダーを迎えるため、店員は壁時計に目をやり、「あと15分ですけどいいですか」と声をかけてきた。何だか慌ただしい雰囲気だったので、定番の牛丼並盛を頼んで、急いでかきこんだ。

食べている途中に、店に電話がかかってきた。店員は「ラストオーダーも終わって、掃除もしました」と答えていたが、余裕がなく、どこかイラついたような表情だ。その後も片付けに追われていた。

●店内に流れるB’zの曲「ひとりに戻れない」

店内に流れている曲はB’zの「RING」。ボーカル稲葉浩志さんの「連れて行って欲しい ひとりに戻れない たった今僕は目覚めた」と、どこか「ワンオペ」の哀愁を際立たせるような歌に聞き入っていると、もう23時58分。次の曲に移ったところで、店員から「そろそろお時間です」と精算を促された。

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