歓喜した阪神ファンの「道頓堀ダイブ」 川への飛び込みは「禁止」されていないの?

弁護士ドットコムニュース / 2014年10月22日 11時48分

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プロ野球・阪神タイガースが日本シリーズ進出を決めた10月18日夜、大阪・ミナミの繁華街を流れる道頓堀川の周辺に大勢のファンが集まり、次から次へと、橋の上から川に飛び込む「道頓堀ダイブ」がおこなわれた。報道によると、男女50人以上が川に飛び込んだ。なかには、全裸でダイブして、警察に連行されてしまった人もいるという。

道頓堀ダイブは1985年、阪神が日本一になったときに行われたのが始まりとされるが、もはや、阪神が快挙を達成したときの恒例行事といえる。もし日本シリーズで優勝ということになれば、今回以上の人数が飛び込む可能性もあるだろう。

だが大阪市は、非常に危険な行為だとして、「道頓堀川に飛び込まないで下さい」とウェブサイトで注意を呼びかけている。そもそも道頓堀ダイブは、法律で禁止されているのだろうか。

●川へのダイブは禁止されていない

道頓堀川と戎橋を管理する大阪市にたずねたところ、市建設局の担当者からは次のような答えが返ってきた。

「川へ飛び込んだり、泳いだりすること自体は、法律上禁止されていません。また、大阪市も、川への飛び込みを禁止する条例をもうけていません。

ただ、飛び込みを見ようと集まった大勢の人が、エキサイトしないように、防止策をとっています。過去に阪神がリーグ優勝した際には、暴徒化したファンがタクシーを襲撃した事件がありましたから」

具体的には、どんな「対策」をしているのだろうか?

「たとえば、戎橋に警察官を配備し、橋の上で立ち止まらないように指導してもらっています。ほかにも、戎橋の向かいにある道頓堀橋は飛び込みを見ようと人が集まりやすいので、当日、ダイブが見えないように目隠しのパネル(高さ約3メートル)を設置するなどしています」

大阪市として、人が集まりすぎないように、工夫をしているわけだ。

●道頓堀川の水は「飲めるレベルではない」

一方、大阪市環境局の担当者は「飛び込む人の健康」という観点から、次のようにアドバイスしていた。

「道頓堀川の水質は、大阪市内で見るとそれほど悪くないほうですが、そのまま飲んで良いレベルではありません。

大勢が飛び込むと、下水が整備される前に沈殿した有害物質が上にあがってくるおそれもあります。飛び込むのはやめたほうがいいですよ」

結論的には、飛び込みそのものには「法的な問題はない」ということだった。ただ、むやみに飛び込めば、ケガをしたり、他人に迷惑をかけてしまう可能性はある。

もし今年、阪神が日本シリーズを制すれば、より大きなお祭り騒ぎになるのは間違いないだろう。タイガースファンとしては、阪神の制覇を願うと同時に、勝利に喜ぶファンたちがケガをしないよう、心から祈りたい。

(弁護士ドットコムニュース)

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