「納得できなかったマタハラ」たかの友梨を訴えた女性従業員の「陳述書」(全文)

弁護士ドットコムニュース / 2014年10月30日 20時26分

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大手エステサロン「たかの友梨ビューティクリニック」の従業員女性が10月29日、運営会社「不二ビューティ」に未払い残業代約1400万円と慰謝料200万円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こした。女性は、長時間残業を強いられたのに残業代が支払われなかったうえ、妊娠にともなう軽易業務への異動希望を拒否されるなど、「マタニティ・ハラスメント」を受けたと訴えている。

女性は、労働組合の「エステ・ユニオン」(ブラック企業対策ユニオン・エステ支部)を通じて、「当事者陳述書」と題した文書をマスコミに発表した。文書には、「遅番や早上がり、休みの日でも関係なく、サービス労動でタイムカードを押さずに働くことも多くありました」「できれば休みたい、休憩も座ってゆっくり取りたいと思いながら、通常の9時から22時までの仕事を出産3か月前くらいまで続けていました」などと、裁判に至った経緯が綴られている。

女性が発表した文書の全文は以下の通り。

●当事者陳述書

私は髪を触ったり、マッサージしたりするのが好きで美容に興味を持ち、美容専門学校に入学しました。大手企業に入りたいと思ってましたし、有名なところだったのと、他の企業に比べて施術のコースの数が多いため、自分の経験も積めると思って、たかの友梨を選びました。

入社してみて驚いたことは、先輩たちがほとんど休憩を取らずに忙しそうだったことと、研修費と化粧代を最初に給与天引きで引かれていたことでした。入社前と入社後では大きなギャップがありました。働き方が相当な体力仕事で、アスリートのような感じだなと思いました。入社直後から座ることがほとんどなかったので、足がとにかくきつかったのを覚えています。

 

20歳で入社し、新人の頃から朝8時に朝練習がスタートして夜22時頃まで夜練習という長時間労働のうえ、休憩はほとんどありませんでした。母親が作ってくれたお弁当の蓋を開けて食べる時間もないため、しかたなくオニギリ1つにしてもらいましたが、それも結局は食べれずに家に持って帰って、母から心配されたりを繰り返していました。

片道1時間半かかる配属先まで、定期代4万円にも関わらず、交通費2万円を自己負担しながら通いました(※1)。新人で給与が少ない時はとても経済的に厳しいものでした。接客にもコースにも慣れていない中、朝早くて夜遅かったので、それについても母親は心配していました。

入社後3ヵ月でストレスと不規則な生活から胃腸炎になり1週間入院をしました。医者は、昼休みを取れないため朝と夜にたくさん食べて働くサイクルが、胃酸の分泌に影響を与えていると言っていました。

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