「朝起きると枕元に雪が積もっている」厳寒地の生活保護者が語った「暗い冬の生活」

弁護士ドットコムニュース / 2014年11月5日 21時13分

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政府が検討している「生活保護費の引き下げ」に反対する団体が11月5日、東京・永田町の衆議院第一議員会館で集会を開いた。集会には、各地の生活保護受給者たちが出席し、自分自身や周囲の受給者たちが、どんな暮らしをしているかを説明した。

長野県諏訪市在住で生活保護を受けている男性は、寒冷地の受給者がどんな「冬」を送っているのか、次のように語った。

●病気でリストラ。持ち家も家族もなくした

「私が生活保護を受けるようになったのは昨年からです。それまでは製造業の管理職をしていましたが、持病が悪化し、ついにリストラされました。家族も持ち家もありましたが、その全てがなくなりました」

信州・諏訪は冬の寒さが厳しいことで知られ、湖が凍り付く「御神渡り」で有名だ。

「夜はマイナス20度を下回る寒さで、日中でも零下は当たり前です。そんな中でも、(地域の)生活保護受給者の6割は、築30年から50年、家賃2〜3万円のアパート住まいです。

老朽化が進み、すきま風が入り、日がほとんど当たらない。一般の人は見向きもしないような『ワケあり物件』です。

朝起きると枕元に雪が積もっていたり、流しにたまった水に薄氷が張っていたり。そんな部屋での生活なんです」

●布団にくるまり、たったひとりで過ごす

男性は持病を抱えているため、医師からは「暖かい部屋で過ごし、病状を悪化させないように」と言われている。しかし、「一日中ストーブを付けていれば、灯油はあっという間になくなってしまいます。そして、生活費をどんどん食いつぶすことになる」と男性は言う。結局のところ、寒い部屋で過ごさざるを得ないのだ。

冬場の11月から3月までは、暖房費として、一定額の「冬季加算」が支給される。冬季加算の額は地域や世帯人数などによって決まる。しかし、実際に必要な暖房費は個々人が住んでいる環境に大きく左右される。男性の周囲には、暖房費が不足し、不便を強いられている受給者がいるという。

「彼らの中には、冬でもストーブをつけず、吐く息も白い中、布団にくるまり、照明を消してたったひとりで過ごす、みじめな生活をしている人も少なくありません。信州で本当に辛い季節が始まりかけている中で、『冬季加算』を引き下げるという事案が考えられていることが信じられません」

男性はこう、語気を強めていた。

●受給者向け「宿泊所」での生活とは・・・

この集会では他にも、生活保護の受給者たちが、かわるがわる窮状を訴えた。その1人である関野雅邦さん(66)は、代表者が脱税で逮捕された埼玉県の宿泊所「ユニティー出発(たびだち)」で4年前、約4ヵ月間生活していたという。

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