性的虐待を受けた子どもの話をどのように聞くべきか? 専門家が語る4つのポイント

弁護士ドットコムニュース / 2014年12月17日 13時35分

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「性的虐待を受けた子どもは、被害を周りの大人に訴えられずにいる。聞き方を間違えると、さらに被害を招くことになる」。子どもの性的搾取をなくすための方策を考えるセミナーが12月6日、東京都内で開かれた。

小児科医の山田不二子さんは、性虐待をするのは「顔見知り」の場合が多いとして、子どもが受ける性虐待の特徴を次のように語った。

「父親が娘に、というケースが一番多いですが、父親が息子に行うこともあれば、母親が息子や娘に行うこともあります。きょうだいや学校の先生の場合もあります。

そうした人物が性虐待をする理由は、性欲もないとは言いませんが、より強く影響しているのは征服欲・支配欲です」

そうした特徴があるため、多くの子どもたちが「どうせ何をしても逃げられないから、あきらめよう」と自分を順応させてしまうか、その逆に「あんな被害を受けたことを認めてしまえば、もう生きていけない」と、ひたすら否認し続けるのだという。

●「何で言わなかったの?」母の一言で告白を「撤回」

子どもたちが勇気を出して、信頼できる大人に被害を告白しても、周りがきちんと反応してくれるとは限らない。

「たとえば子どもが、お父さんから性虐待を受けたことをお母さんに話すとします。するとお母さんは、『もっと早く教えてくれれば良かったのに!何で言わなかったの?』と言ってしまうんですね。

子どもは、言いたかったけど言えなかったんです。背景には、口止めをされていたり、自分がしているのは恥ずかしいことだと思っていたりと、さまざまな事情があります。

その葛藤を乗り越えて、最後の頼みとして話したお母さんにそう言われれば、子どもは『拒絶された』と思っても仕方ない。そういう経験をした子はどうするか? 『ママごめん、いまのは全部ウソ』と、告白したことを撤回します。そういう子はすごく多いです」

山田さんは、子どもの言葉がすべてだと考えるのが正解ではないと話す。

「子どもが語ったことが100%だと思わないでください。子どもの言葉をそのまま信じると、子どもが語っていない部分で、もっと深刻な被害があることを見落とす危険があります。

そして、子どもの中には『語らない』という選択をしている子や、『語れない』という状況に置かれている子もいると知っておいてください」

●虐待が疑われる子どもへの聞き取り法

山田さんは、「虐待が疑われる子どもから話を聞くときにこれだけは理解しておくべき」項目として、4つのポイントをあげた。

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