手口が巧妙化する「振り込め詐欺」 振込先の口座を凍結することは可能か

弁護士ドットコムニュース / 2013年6月20日 14時50分

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電話などを使って身内や警察などを装い、金銭をだまし取る詐欺方法。当初は、「オレオレ詐欺」という名称が有名だったが、その後、手口が巧妙化し、2004年から警視庁は「振り込め詐欺」という名称を使い始めた。さらに近年は、およそ7割が現金を「手渡し」させる手口となり、「振り込め詐欺」という呼び方では、実態を表現できなくなっているという。

このような中、警視庁は「振り込め詐欺」の新たな名称をツイッターで募集。4月10日の締切りまでに1万件を超える応募があったそうだ。最も応募が多かったのは、「なりすまし詐欺」。犯人は身内を装い現金を要求するためだ。ほかにも、要求された側を混乱に陥れるから「パニック詐欺」、そしてお金を受けると消えるから「金とともに去りぬ詐欺」などの応募があり、裁判ウォッチャーで知られる芸人の阿曽山大噴火さんは、詐欺集団が一芝居打ってお金を騙しとるところに注目したのか、「劇団詐欺」と応募したという。

いずれにせよ、「パニック」は被害者にとって偽らざる心情だろう。身内から事件に巻き込まれたと連絡があれば、まず動転する。よかれと思い現金を振り込み、「安心してね」と当人に連絡を取ったところで詐欺とわかり、さらなるパニックに陥る。そのまま銀行の窓口で相談すればいいのか、警察に通報するのか。何かをどうすればいいのかわからない。

このような詐欺で、口座に現金を振り込んでしまった場合、被害者はまず何をしたらいいのだろうか。振込先の口座を凍結させるなんてこともできるのだろうか。相沢祐太弁護士に聞いた。

●「振り込め詐欺」に気づいたら、すぐに銀行に連絡すべき

「詐欺被害に気付いたタイミングにもよりますが、まずは、直ちに、振込手続を行った銀行等に連絡し、被害を申告するとともに、振込の停止や組戻しを求めてみることです」

相沢弁護士はこのようにアドバイスする。組戻しとは、誤って振り込んでしまった場合に、銀行等に依頼して取消しの手続きをしてもらうことだ。

「相手の口座への振込みが完了してしまった場合には、その口座名義人の同意が必要になるので、通常は組戻しを受けられませんが、もし間に合うのであれば、最も簡単に被害の回復を図ることができます」

では、組戻しができない場合はどうすればいいのだろう。

「その場合は、詐欺という犯罪行為に利用された銀行口座であるということで、銀行等に対し、口座の『凍結』を要請して、加害者等が出金できないようにすることが必要です。その際は急いで、弁護士に依頼することが重要です」

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